https://www.youtube.com/watch?v=fB51zhn-Cks&feature=youtube_gdata_player

世界的宝石商の岩瀬(宇佐美淳也)は、娘早苗(松岡きっこ)の誘拐と、時価一億円のダイヤ「エジプトの星」の強奪を予告する女賊黒蜥蜴(丸山〖美輪〗明宏)におびえ、探偵明智(木村功)に警護を依頼した。岩瀬父娘は大阪のホテルに姿を隠したが、隣室には岩瀬の店の顧客緑川夫人が泊っていた。実は彼女こそ黒蜥蜴だったのだ。

イメージ 1




監督
深作欣二
原作
江戸川乱歩
原作戯曲
三島由紀夫
脚色
成澤昌茂



󾁀󾁀󾁀



















すてれんきょの感想

原作が江戸川乱歩で、エログロのカストリ小説っぽく書かれているものを三島由紀夫が丸山明宏の為に戯曲にしたもの。
内容がエログロってのがすてれんきょの好みと多少違うし、トリックも今から見ると幼稚で、騙されることは無いが、セットと照明のチープさが、原作が書かれた当時の雰囲気を思わせてなかなか面白い。
丸山明宏のキャラが美貌の有閑夫人にピッタリで、今流行りのオネエたちとは品格の差を感じる。美輪明宏も大っぴらにゲイを公表出来る時代に成ったとはいえ、有象無象のオネエたちが出てきたことをどう思っているのだろう?

黒蜥蜴の個人美術館がグロくて、人間の生人形を蒐集されていて、三島由紀夫自ら演じていて、いかにもフェミニストの三島由紀夫らしい。これが遣りたくて戯曲を書いたのかと思えてしまう。
確か、六尺で“薔薇族”とかの写真雑誌でモデルしてたんじゃなかったかな?
三島由紀夫も美輪明宏もフェミニストでゲイなのは周知だが、そうした関係があっての戯曲の創作なのだろうか?そんな下世話な事も勘ぐってしまうが、本物は本物を知っての戯曲創作は間違いないだろう。