ふんわりシフォン -253ページ目

月が満ちるまで 噴水 2

来たからには試合を見て帰ることにした。

練習試合があるというのと、日程は別のメール、しかも日程のほうについては何があるとかするとか書いてないじゃない…

くらくらしながら、試合見学のためにアリーナに向かう。2階に造りつけられた座席からだと全体がよく見渡せた。

体育館半分をバスケコートとして区切り、集まった選手達は柔軟をはじめる。

あたしに気づいた渡辺が、ひらひらと手を振る。隣の宮原をつついて知らせると、ぴょんぴょん跳んで両手を振ってきた。

……オーバーアクションだ。



頭が痛い。

宮原はくるくるとよく動く。気の配りかたが上手い。まわりがよく見えているんだろう。それでいて自分のことは見えてないんだよね。





「ちはや」

聞き慣れた声に振り向くと、風花だった。夏らしいワンピース姿だ。

「わたしもハルくんから連絡もらったんだ」

「宮原が?」

「練習試合、見に来てねって」

風花にはきちんと話してる…。
なんだよ宮原…バカ宮原。

OH! BAYBY~

今日のハンティングは過酷だぜ。

相手はイエティ、マンモス、馬にペンギン。

所要時間は限られてるぜ。


OH~ BAYBY~

いきなり現れた

君は誰だい

オレを誘っているのかい?

すぐにぺたで反撃だ



OH~ BAYBY

手強い相手だぜ

イエティかマンモスか?

たまにはドラゴンやペガサスも拝みたいぜ



ベイビィ ベイビィ

狩りとるつもりが

捕らえられ

うかうか読者登録さ

でもまだ 隠れ読者だぜ

マンモスは伊達じゃなかったぜ

もっとオレ様を満足させてくれよ

それまでコメントも

正式読者登録もお預けさ



そんなこんなで日は暮れる


狩った獲物は数しれず

狩られた跡はさらに多く



愛しい ベイビィ

今宵も君を さらいにゆくよ

ゆっくり じっくり

白い石の川辺。

陽にさらされて白く

黒々とした影をおとす



たくさんの言葉を吸い込んで

さらされて

ろ過されて

ちらちらと光るものが残る



思いつきから考えて

じっくりこっくり

発酵させたら いいのにね

発酵できたら いいのにな



ふかふかしたパンを作る

発酵まちの間みたいに

ゆっくり じっくり

取り組んでもいい