ふんわりシフォン -252ページ目

行ったり来たり

ふりこのように行き来する

感情に

揺れて 触れて

離れて 手を伸ばして



心の中心にある

あの人のまわりで

向きを変え

速度を変えて

行ったり来たり



そっと袖をひいてみたり

言葉を投げ掛けてみたり

考えられる未来

思いつく限りの

幸せを



ふれて

感じられる未来へ

戸惑いと恐れは

おいて

行かなくちゃ

明日を見つけに

欲しい明日を

掴みに行かなきゃ

春の誘い


暖かな日差しに

セーターはやめてみる

半袖のシャツと

カーディガンの重ね着に

春らしくなったかな



明るい春ものの服

お店のなかで

誘っている



いつも春ものの服は

買いたくなって

わずかな間しか

着れないのに

冬ものよりもたくさん

持っている



やっぱり心が動く

こんな服で出掛けたいな

好きな人と

笑いながら

歩いてみたいな

月が満ちるまで 噴水 3

にこにことくったくのない風花は柵にくっつくように下を覗きこんだ。

しばらく目で追って、顔がほころぶのが分かった。

見つけたな。



気づかない渡辺と、気づかれずに見つめてる風花と。いつもの逆パターンだった。

「渡辺~~~」

大きく手を振ってみる。声の大きさに、ぎょっとしてまわりじゅうが、こっちを見た。



かまいやしない。



渡辺もぎょっとして、それから照れた笑顔で手を振った。

風花もぱたぱたと手を振る。片手があたしの服をつまんでいる。声の大きさを注意しようとして、止まったまま。





たまには、あたしもやるんだから。

自己満足だけどさ。

間違ってはいないよね。





ほんの一瞬で、すぐに渡辺は練習に戻る。
すぐそばで宮原が親指を立てているのが分かった。

「ちはや、ありがとね」

風花は少し鼻声だ。

「でも、すっごく恥ずかしかったよ」






練習時間が終わり、選手たちがコートから出て行く。コーチを囲んで作戦会議。
もうすぐ試合だ。

秋には新人戦。あの二人少しは使ってもらえるんでしょうね…



でなけりゃわざわざ呼ばないよね。