ふんわりシフォン -228ページ目

ここにいるから

寂しくないように
言葉をおいて いくからね

いつでも
ここに来たら会えるから

ここにあるのは
胸の深くにある
言葉のかけら

ふだんはきちんと
仕舞っているけどね
時々ぽろりと落っこちる

FULL MOON 16

空調の効いたジョーカーの車で、黒猫は寝そべり手の平をなめていた。

これから飛行機だなんて…人生初だ。ドキドキと鼓動が早い。

「なんで、中国なわけ」

ちらりと視線があう。

「行けば分かるから。いまは余計なこと考えないでくれる?」

「俺のことなのに?」

ぺろぺろとずっとなめている。なにか旨いのか。

「そ。コノハナのことだからね」





自家用の小型機が平らな場所を探して着陸したのは、まるで水墨画のような景色だった。

Fly me to The

海に映る夕暮れ

水面は太陽へと続く
橋を架ける



あの橋を渡ったら
太陽へと届く

あたたかなオレンジ色の
絨毯

渡ってみたくて
そのくせ呼びとめてもらいたくて



幸せの国に行けそうで
手を繋いで渡ってみたい