どこまでも
小さな携帯から送る
小さなメール
どこまでも どこまでも
走り抜けて
君に届け
各地の電波塔を
跳び越えて
その勢いのまま
君に届け
小さなメールだけど
君の心を包めるくらい
大きくなるから
必要になったら
取り出せる
魔法の言葉
君に届けよう
小さなメール
どこまでも どこまでも
走り抜けて
君に届け
各地の電波塔を
跳び越えて
その勢いのまま
君に届け
小さなメールだけど
君の心を包めるくらい
大きくなるから
必要になったら
取り出せる
魔法の言葉
君に届けよう
FULL MOON 17
地面に降り立った飛行機から一歩踏み出すと、足の裏から力が流れこんできた。
あたたかな、包み込むような波動。
今まで感じたことのない、植物が根を張り、伸びていくその感触が手に取るように、すぐそばで見ているかのように感じられる。
様々な情報が波のように洗い、感情が押し流される。
ふらりと、よろめいたのでさえ気づかなかった。
「大丈夫か」
ジョーカーが体を支えてくれ、明け 星が必死にジーンズの裾を引っ張っていた。
「すみません…」
頭を振るとくらりとした目眩が覆いかぶさり、目の前が暗くなる。
目をつぶり、やり過ぎるのを待つ。
「もう、大丈夫ですから」
黒猫は見上げるものの、何も言わない。先に立って、後ろを気にしながら歩いていく。
「行ってこい」
「…ジョーカーは」
ゆるゆると首を振る。
ちょっとびっくりした。ここまで連れて来ながら、肝心の所には行かないのか。
「結界を張ろう、邪魔はしないさ」
さあっと風がジョーカーから吹いてきて、通りすぎた。体が洗われたようで、力が湧いてくる。
「行こう、明け星」
あたたかな、包み込むような波動。
今まで感じたことのない、植物が根を張り、伸びていくその感触が手に取るように、すぐそばで見ているかのように感じられる。
様々な情報が波のように洗い、感情が押し流される。
ふらりと、よろめいたのでさえ気づかなかった。
「大丈夫か」
ジョーカーが体を支えてくれ、明け 星が必死にジーンズの裾を引っ張っていた。
「すみません…」
頭を振るとくらりとした目眩が覆いかぶさり、目の前が暗くなる。
目をつぶり、やり過ぎるのを待つ。
「もう、大丈夫ですから」
黒猫は見上げるものの、何も言わない。先に立って、後ろを気にしながら歩いていく。
「行ってこい」
「…ジョーカーは」
ゆるゆると首を振る。
ちょっとびっくりした。ここまで連れて来ながら、肝心の所には行かないのか。
「結界を張ろう、邪魔はしないさ」
さあっと風がジョーカーから吹いてきて、通りすぎた。体が洗われたようで、力が湧いてくる。
「行こう、明け星」
君にアイスを買ってあげるよ 2
「どうしよう、橋田クン…どうしよう」
目をいっぱいに見開いて、こぼれそうな涙が目尻に居座っている。
彼女は同じ課の沢田美月。ランチの間に、いったい何があったっていうんだ?
「まぁ、まぁ落ち着いて下さいよ」
とりあえず、座りなさいよと休憩室の椅子に連れてくる。落ち着くように、紙コップの紅茶を持たせる。
考えこみながらも、紅茶に口をつける。
「どうしたって言うんですか」
「赤ちゃんができたって」
「えっ」
誰といつの間に
「あたしじゃないわよ、森田先輩がそう話していたから…」
小さく息をつく。それでビックリして、確認する勇気もなくって、そんな顔してるんだ。
何して欲しい
僕の気持ちは透けて見えてないみたいだ。こんな相談に乗るなんてね。
「聞いてみましょうか、そのこと」
ぱっと顔が明るくなる。座らせていた彼女から熱のこもった視線で見上げられると、急に緊張してきた。
「ありがとう、いいの橋田くん」
「いいですよ、ただし覚悟はしといてくださいよ」
釘は刺しておく。たとえ本当に森田先輩が誰か付き合っている彼女を妊娠させてしまったのだとしても…泣かないで欲しい。きっと泣くんだろうけど…
僕はどうやって慰めたらいい?そんな時に告白なんて出来ない。ただ泣くのに付き合うしかできないよ。
「本当に本当にお願いね」
彼女の言葉を聞きながら、背を向ける。携帯を取り出して、外回りの森田先輩にメールを入れる。
『今日、飲みませんか』
ジョッキのデコメがちかちか点滅する。
待つ間もなく、すぐにリターンが来る。
『おっ、いいねぇ。この前のとこでどうだ。7時には行ける』
『了解です。席取ってますね』
君にアイスを買ってあげるよ 3
目をいっぱいに見開いて、こぼれそうな涙が目尻に居座っている。
彼女は同じ課の沢田美月。ランチの間に、いったい何があったっていうんだ?
「まぁ、まぁ落ち着いて下さいよ」
とりあえず、座りなさいよと休憩室の椅子に連れてくる。落ち着くように、紙コップの紅茶を持たせる。
考えこみながらも、紅茶に口をつける。
「どうしたって言うんですか」
「赤ちゃんができたって」
「えっ」
誰といつの間に
「あたしじゃないわよ、森田先輩がそう話していたから…」
小さく息をつく。それでビックリして、確認する勇気もなくって、そんな顔してるんだ。
何して欲しい
僕の気持ちは透けて見えてないみたいだ。こんな相談に乗るなんてね。
「聞いてみましょうか、そのこと」
ぱっと顔が明るくなる。座らせていた彼女から熱のこもった視線で見上げられると、急に緊張してきた。
「ありがとう、いいの橋田くん」
「いいですよ、ただし覚悟はしといてくださいよ」
釘は刺しておく。たとえ本当に森田先輩が誰か付き合っている彼女を妊娠させてしまったのだとしても…泣かないで欲しい。きっと泣くんだろうけど…
僕はどうやって慰めたらいい?そんな時に告白なんて出来ない。ただ泣くのに付き合うしかできないよ。
「本当に本当にお願いね」
彼女の言葉を聞きながら、背を向ける。携帯を取り出して、外回りの森田先輩にメールを入れる。
『今日、飲みませんか』
ジョッキのデコメがちかちか点滅する。
待つ間もなく、すぐにリターンが来る。
『おっ、いいねぇ。この前のとこでどうだ。7時には行ける』
『了解です。席取ってますね』
君にアイスを買ってあげるよ 3