FULL MOON 20
風が吹いた。くるりと包むようにそして登っていく。
駆け上がる風が、霧状の水を巻き込み押し上げる。
押し上げられた霧は、空中に分散され広い範囲に行き渡る。
知覚できる自分がいる。何をしようとしているのか、理解できる自分がいる。
今まで見たなかで、一番大きな虹ができていた。
ゆるやかな弧は地上から伸び上がり、天への階段を作っている。
風と水の織り成した送別の儀式。
足元に意識を移すと、木々の織り成す地中のネットワークを感じた。
微弱な電流に意識を乗せる。
『ありがとう』
しなやかな若木が、ゆらりとおじきをする様子をイメージで伝える。
若木からの了解のサインがある。
俺はマスターになった。知識としてでなく、感触で伝わる力はとても大きい。
見えないと言われている物、存在から受ける力…
大きなものは、とても優しい。
よく見ればそれは、小さな蜜蜂の羽ばたきや、木々の織り成す呼吸で出来ていてとても繊細な細工物を作りあげている。
壊すことなく
守るものだ
俺を生かしてくれる
この大きなものを
駆け上がる風が、霧状の水を巻き込み押し上げる。
押し上げられた霧は、空中に分散され広い範囲に行き渡る。
知覚できる自分がいる。何をしようとしているのか、理解できる自分がいる。
今まで見たなかで、一番大きな虹ができていた。
ゆるやかな弧は地上から伸び上がり、天への階段を作っている。
風と水の織り成した送別の儀式。
足元に意識を移すと、木々の織り成す地中のネットワークを感じた。
微弱な電流に意識を乗せる。
『ありがとう』
しなやかな若木が、ゆらりとおじきをする様子をイメージで伝える。
若木からの了解のサインがある。
俺はマスターになった。知識としてでなく、感触で伝わる力はとても大きい。
見えないと言われている物、存在から受ける力…
大きなものは、とても優しい。
よく見ればそれは、小さな蜜蜂の羽ばたきや、木々の織り成す呼吸で出来ていてとても繊細な細工物を作りあげている。
壊すことなく
守るものだ
俺を生かしてくれる
この大きなものを

