ふんわりシフォン -150ページ目

月が満ちるまで 風と仲間とバカ話

朝の自転車置場で、いつもいつも、バカみたいに元気なハルがマスクをしてきた。

「ハルだけは風邪ひかないんじゃないの」

「お前と一緒にするな、海斗」


見えているのは、目だけなくせにナマイキすぎる。きっとマスクの下では、笑ってるはずだ。

鼻の所からマスクに指を突っ込み、勢いをつけて離すとバチンと顔に当たる。

「何すんだバカ」

「ナマイキだ」

「さみーから、しょうがないだろ」


自転車通学は寒い。坂を下り風を背負って走っても、手足はかじかむし、耳は切れるくらい冷たい。

帰りはサイアク。向かい風に坂を上ることになる。

「結構いいよ、マスク」

髪型が潰れるから、帽子だけはかぶらない。

気になる女の子がいるから、なおさらだ。

ぐるぐるマフラーをまいた俺も、マスクしたハルもおんなじで、女の子の前では格好悪いとこは見せられない。

「あのさ、高地トレーニングってあるじゃん。あれみたいじゃない」

きょとんとハルの顔を見てしまった。

「マスクが」

「そう。マスクが。結構苦しいんだって」

「お前、それ付けて校庭走ってこいよ」

「よし。オレだけ肺活量あげてやる」

本当に走る気になってる。

「汗と鼻水とよだれで、びちゃびちゃになるぞ」

「何言ってんだ海斗、マスクしてたら、寒くて鼻水垂らしてんのが、分からなかったって事も、なくなるんだぞ」

「…それはいいかも」

やっぱり見た目は大切だ。

バカな話をしながら一日が始まる。笑いながら、俺達は歩いていく。

水仙

凛とした香りに

目を向けると

白い匂い水仙が咲いていた




好きな花は香りのいいものが多い


花の少ない季節に

咲き誇る

凛とした美しさがあるから

寒さに負けない

立ち姿が

とても美しい

Photo 水門

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逆光でした。電池切れで逆からの構図を撮り損ねてしまいました。

身近な鉄骨しか撮っていないですね。でも、よくよく考えてみたら、ほとんどの鉄骨は、道具として作られた物です。

橋も東京タワーも。耐用性、機能性を兼ね備えているから綺麗ですよね。

華やかな建造物も、身近な鉄骨も自分の仕事をしていますね。