FULL MOON 夜を駆ける 35
うだうだと考えていても、一向に解決なんてしない。
相談出来る相手は父しかなく不在だ。もっとも父にしても、あたしが虎になったと気づかない場合も有り得る。
こればかりは会わないと解らない。
スポテッドフォーンの言葉が解ったように、あたしの言葉も解ってほしい。
虎の体では家事など何も出来ず、ただしっぽが自分の意思で動くのを眺めていた。
ゆらり ゆらり。
かなり意識がぼんやりしていたんだと思う。
戸の開け閉めの音がしたのに、警戒心をおこさずに、あたしはまだ床に寝そべっていた。
軽い足音がしてソウニャが顔を出すまで…あたしはまだ自分の状況を飲み込めなくて、ぽかんと見つめあった。
先に動いたのはソウニャのほうで、悲鳴をあげながら後ずさる。
「きゃああああっ」
ソウニャが抱えていた笊が落ち、茸が飛び散るのが、酷くゆっくりに感じた。
茸が床に落ち、弾けるまでの間にあたしは身を翻して裏口から外に跳び出した。
相談出来る相手は父しかなく不在だ。もっとも父にしても、あたしが虎になったと気づかない場合も有り得る。
こればかりは会わないと解らない。
スポテッドフォーンの言葉が解ったように、あたしの言葉も解ってほしい。
虎の体では家事など何も出来ず、ただしっぽが自分の意思で動くのを眺めていた。
ゆらり ゆらり。
かなり意識がぼんやりしていたんだと思う。
戸の開け閉めの音がしたのに、警戒心をおこさずに、あたしはまだ床に寝そべっていた。
軽い足音がしてソウニャが顔を出すまで…あたしはまだ自分の状況を飲み込めなくて、ぽかんと見つめあった。
先に動いたのはソウニャのほうで、悲鳴をあげながら後ずさる。
「きゃああああっ」
ソウニャが抱えていた笊が落ち、茸が飛び散るのが、酷くゆっくりに感じた。
茸が床に落ち、弾けるまでの間にあたしは身を翻して裏口から外に跳び出した。