ダンス | ふんわりシフォン

ダンス

ぱん と目の前で手を叩く。


にこにこと笑いながら、君はこっちを見てる。

「なに、ねこだまし?」

「違うよ。タッチでポンだよ」

「柔軟剤のCMだよね」


ぽんぽん と踊るように服に触れる。肩、胸、お腹、おしり。最後にふわっと僕に腕を差し出した。



「どう、ね、どうかなぁ」

にこにこと笑いながら。まるで無防備すぎる。


「んん、よくわからない」


「えーじゃあ もう一回ね」


肩、胸、お腹、ウエスト、お尻、太もも。最後にスカートを揺らすように、くるっと回った。

回っている腕をつかんで、自分に引きよせて腕の中に捕まえる。

ふんわりと香る

君の香り。



髪にほお擦りして、香りを胸いっぱいに吸い込む。

爽やかなシャンプーの香り、少し甘い柔軟剤の香り。どちらも、君が好きな香りなんだろう。



「回るの禁止、可愛すぎるから、他の奴に見せらんない」

身じろぎして、顔を上げた君はきょとんとしていた。


わかんないかなぁ

今、キスしたいって思ってるのに。




「目、閉じてみて」