FULL MOON 夜を駆ける 7
ぎこちなく強張った体を無理に動かして振り向く。体の関節がぎしぎし鳴りそうだ。
ぽつりと闇に光る目があった。
下生えの笹に隠れた金色の目。何の生き物かは解らない。背筋を恐怖が走り抜ける。
見ないほうがよかった。これは魔性のものだ…獣ではない。目を合わせずに、背後から殺されたほうがいい。
あたしは、殺されるより辛いことをさせられる…
『お前、力はいるか』
声が体に 響いてくる。喉の奥で声がつまり、なんとか頭を左右に振ることしかできない。
『お前はオレが必要になる』
がくがくと膝が笑い、噛み締めようとしている唇が震え、かちかちと歯があたる。
そんなこと有り得ない。普通に生活して魔物の力が必要になるなんて。
わーっと歓声があがって、緊張の糸が途切れる。
きゃっきゃっと松茸を見つけたことを喜んでいる。この魔物は、あたしが悲鳴をあげたなら、子供達を襲うだろうか。
じりじりとまた視線を上げると、笹の中にあった金の目はもう消えていた。
ぽつりと闇に光る目があった。
下生えの笹に隠れた金色の目。何の生き物かは解らない。背筋を恐怖が走り抜ける。
見ないほうがよかった。これは魔性のものだ…獣ではない。目を合わせずに、背後から殺されたほうがいい。
あたしは、殺されるより辛いことをさせられる…
『お前、力はいるか』
声が体に 響いてくる。喉の奥で声がつまり、なんとか頭を左右に振ることしかできない。
『お前はオレが必要になる』
がくがくと膝が笑い、噛み締めようとしている唇が震え、かちかちと歯があたる。
そんなこと有り得ない。普通に生活して魔物の力が必要になるなんて。
わーっと歓声があがって、緊張の糸が途切れる。
きゃっきゃっと松茸を見つけたことを喜んでいる。この魔物は、あたしが悲鳴をあげたなら、子供達を襲うだろうか。
じりじりとまた視線を上げると、笹の中にあった金の目はもう消えていた。