FULL MOON 40 | ふんわりシフォン

FULL MOON 40

客室だと通されたのは、ツインベットルーム。普通のホテル並の広さがある。

バス、トイレに簡単な応接セット。



ふかふかしたベットは俺を誘っている。

飛び込んで、何もかも忘れて泥のように眠りたい。ふらふらとベットに近づくのを見た黒猫が、毛を膨らませて騒ぎ出す。

「ダメダメダメーーそんな汚れた格好じゃダメ!」

「洗ったよ、夜寝る前洗って干したのだから」

「お風呂入ってからにしなよ、入ってないじゃない」

「あー…水浴びくらいしたか」

体や頭が痒くなるのは、二、三日くらいで、それを過ぎたら意外にも平気だった。

「いつ」

「三日くらい前」

「お話にならないったら」

ジーンズの裾を噛んでぐいぐい引っ張っていく。