月が満ちるまで 噴水 4 | ふんわりシフォン

月が満ちるまで 噴水 4

改めてコートに現れた選手のなかには、宮原も渡辺もいなかった。

がっかり半分。

フル出場だなんて思えなかったけど、最初から見たかった。





ボールを追う10人。体育でキャーキャーやってるレベルじゃない。動きが違う。
なんで、ドリブルであんなに早く走れるんだろう。

軽くジャンプしただけで、リングに届くはずのボールをブロックしてる。

みんな背が高い。それでいて手足はすらっとしなやかに長く、思い通りに動く。



気持ちいいだろうな

シュートが決まったら。

「すごいね、走ってばかりだよ」

シュートが決まると、攻守が入れ替わる。ボールを運ぶために戻りながらパスを受ける。

「すごいだろうね。汗だくじゃない」

濃いシャツを通して、汗が染みを作る。こんなに動くスポーツなんだ。



相手チームには、ひときわ目立つ人物がいた。ボールを持ってからの動きが、全然違う。

手に吸い付くようで、ブロックされようが、うまくタイミングをずらしてシュートを決める。

華があるって、こういうことなんだろう。