夜半の雪 | ふんわりシフォン

夜半の雪

みんなで何度も外を見ていた。雪になるのかな。気温は思っていたほど冷えこんでいない。

夕方、軽食を取りながら見た空は街灯に映る、みぞれまじりの雪。

寒いねって、カップラーメンの湯気ごしに笑う同僚。手の平を温めながら食べている。

雪が降ったら、休むから。
大丈夫だって。スタッドレスはいた車でお迎えが行くから。雪が降るといつも交わされる会話。そんなこと言っても、きっと早起きして家を出てくる。



帰る頃には、牡丹雪になった。開いた傘に降りてくる雪片。

さわさわとも
しゃくしゃくとも聞こえる

雪に包まれて歩く。底冷えするような寒さではなくて、あたたかな物に包まれている気さえする。

立ち止まれば、冷えは体をおそうのだろう。足元からじわじわと冷たさがにじむ。ほんの僅かな雪道。

歩きながら見上げる
雪の空