月が満ちるまで ナツのハナ 4 | ふんわりシフォン

月が満ちるまで ナツのハナ 4

なんで涼しそうなんだろ。
橘さんを見るとそう思う。まわりと空気が違うのだとしか思えない。

森林とか、滝だとか

マイナスイオン出してるみたいな。






マイナスイオンなら落ち着くはずなのに、さっきからめちゃめちゃ緊張してる。
右手と右足、一緒に出しそうな感じ。

「浦川はハルのこと何か言ってないの」

彼女がこっちを見た。

「無神経、だって」

「…キビシイな。悪い奴じゃないって分かってくれてるんだろうけど、それって好きな奴に言うことじゃないし」

がしがしと頭をかく。

「キライじゃないと思うよ。ちはやはキライだったら相手になんかしないよ。」

これって相手されてるんだろうか…逃げてるみたいだけど。

「キライじゃないかぁ…でも、好きじゃない」

「物凄く気になってる。それは分かるんだ」

腕を前で組んで伸ばす。何気ないしぐさも見とれてしまう。

俺がこんなに好きなのは、分かってくれないのかな。
告白するまで気づかないのかな。




君の隣のヤツは君を好きだよ

気づかないなら…

気づかせるしかないんだけどさ