月が満ちるまで 存在 2 | ふんわりシフォン

月が満ちるまで 存在 2

とっても涼しげで爽やかで、どきまぎしてしまう。

「あの、デッサンを教えていると聞きまして。見学させてもらえないでしょうか」

頭をおじいちゃんがよぎる。いや…大丈夫。だって看板出てるんだから。それでご飯食べてるはず…たぶん。

「あら、こうちゃんにお客様?」

こうちゃん…おじいちゃんの聞き間違いじゃないよね…

にっこり嬉しそうに笑うので、つられて口元がむずむずした。

「待っててね、呼んでくるから」

ひろげたばかりの日傘をたたんで、戸口へと消える。



学校以外の先生は初めてだった。

目を閉じて深呼吸する。

どんな人なんだろう。うまく付き合っていけるかな。
ドキドキが大きい。心臓がかってに動いている。落ちつきたいのに。