月が満ちるまで ハイ・タッチ 4 | ふんわりシフォン

月が満ちるまで ハイ・タッチ 4

ゴール下で先輩のボールをさばきながら考えていた。
声を出して「ナイッシュー」だの「ドンマイ」だの言いながら、全然別のことを考えていた。

一人で練習に来る先輩の気持ち。

なにか悩みがあるのかもしれない。

一番のりで来て、シュート練習だけして帰っていく。
たまたまそれに出会って、なんとなく付き合うようになって…

見ていてそう感じていた。
どう見ても、俺みたいなバスケが好きでたまらないという感じではなかった。

なにかしていないと、動いて発散しないと、心に溜まった澱に飲みこまれてしまいそうにみえた。