月が満ちるまで 感謝の気持ち 2 | ふんわりシフォン

月が満ちるまで 感謝の気持ち 2

「ふうちゃん、何してんの」
机の上に材料を出したところだった。ほんと、目がはやい。ちはやは。

土台になるカラーボード、細工につかう厚紙、カッター、はさみ、接着剤。

「これから写真のコラージュを作ろうと思って」

「へえ~~面白そう。デコるの」

キラッキラのラインストーンを散りばめた、おばあちゃんがよぎる。

想像のなかでは、豹柄パンツに蛍光紫のシャツ、ちりちりパーマの派手な姿になっている。

「ううん。おばあちゃんにあげるつもりだから」

ふるふると頭を振れば、その凄い姿が追い払えそうだった。

「カワイイに年齢はないんだからね。むしろぜひ、やんなさい」

はいはいと流しながら、色紙に下絵を留めていく。

花の図案だ。

おばあちゃんの大好きな花。

いくつか作った下絵を拡大と縮小のパターンをつくり、コピーしてある。





花びらやがく、おしべやめしべの下絵がある。

いろんな色を重ねたら、きっとカワイイ。

「風花、器用だね。これなんか細かい」

やわらかい花びらを三層に重ねるつもりだった。

誰かに褒めて貰えるのは嬉しいな。