月が満ちるまで 風待ち 12
「あれ」
桟橋から歩いてくるちはやとハルくんは、手を繋いでいた。
「おせーよ、お前ら」
並んでベンチに座っていた渡辺くんから声がかかる。
からかっているけど、声は優しい。嬉しさを隠せないみたい。
「お待たせ。風花ちゃん」
「たいして待ってないからね。大丈夫」
「おい、俺にはなしかよ」
「ったり前。野郎に下げる頭はないんだよ」
ちはやを見ると目元と鼻が赤かった。
「よかったね」
泣いてしまうくらい感動したのかな。
ハルくんなら、ちはやを大切にしてくれそう。
「あのね、これは宮原が勝手に握ったままなの。ボートを降りる時から離さないんだから」
振り払えないんでしょう。
だったら、肯定だね。
好きだって
良かったと思える。
ちはやは、優しい。
意外かもしれないけど、優しくて世話やきなところがある。
教室で初めて会ったとき、「ひとりなん?」そう話しかけてきた声を覚えている。
自分の世界にこもるわたしにも出来た友達。
ちはやは、わたしをそのまま受け入れてくれた。
自分の見たテレビを話すけど、絶対見て、なんて言わない。
知っている楽しいことを話している。たまたまそれがテレビだった。そんな感じだった。
隣のおじさんが面白かった、弟がこうした、そんな話をしていた。
これからは他の話も加わるのかな。
すごく、すごく嬉しい
桟橋から歩いてくるちはやとハルくんは、手を繋いでいた。
「おせーよ、お前ら」
並んでベンチに座っていた渡辺くんから声がかかる。
からかっているけど、声は優しい。嬉しさを隠せないみたい。
「お待たせ。風花ちゃん」
「たいして待ってないからね。大丈夫」
「おい、俺にはなしかよ」
「ったり前。野郎に下げる頭はないんだよ」
ちはやを見ると目元と鼻が赤かった。
「よかったね」
泣いてしまうくらい感動したのかな。
ハルくんなら、ちはやを大切にしてくれそう。
「あのね、これは宮原が勝手に握ったままなの。ボートを降りる時から離さないんだから」
振り払えないんでしょう。
だったら、肯定だね。
好きだって
良かったと思える。
ちはやは、優しい。
意外かもしれないけど、優しくて世話やきなところがある。
教室で初めて会ったとき、「ひとりなん?」そう話しかけてきた声を覚えている。
自分の世界にこもるわたしにも出来た友達。
ちはやは、わたしをそのまま受け入れてくれた。
自分の見たテレビを話すけど、絶対見て、なんて言わない。
知っている楽しいことを話している。たまたまそれがテレビだった。そんな感じだった。
隣のおじさんが面白かった、弟がこうした、そんな話をしていた。
これからは他の話も加わるのかな。
すごく、すごく嬉しい