備えは平時に。





実は、被災する前の週。


家族で札幌の水道博物記念館に行ってきた。


ここは、水道局の働きや、水の流れについて無料で分かりやすく、

遊びながら学べる、非常に良い施設。


そこで浄水場の見学をした後、プレゼントに

給水袋(一袋6リットル入る)を家族分としてもらっていた。


これがまさか一週間後、災害時に「超!」助かる必須グッズになるとは。


またうちは、レトルト食品大好き家族なため何気なく買い足していたり。


普段買わないのに、なぜか余分に米を買い増したり。



またキャンプファミリーな我が家は、コンロやガスボンベ、電池式のライトなど、キャンプ用品があり、それが非常時には最高に役立つアイテムになることを改めて知った。



もし、それぞれのアイテムや食糧がなかったら、、、、、。




近隣の方々が、そそくさと早朝から出かけていた。


みな、数少ない開く可能性のある店の超長蛇の列に並ぶため、少しでも早く買い出しに出動していた。


サンタロウも一度、ローソンに並んでみたが

一度に10人ずつの買い物客しか入れなかった。


店内に入ると、「オッ!意外にレトルトカレーとかまだ一杯あるじゃん!!」と嬉々としてレジに並んだ。


店は空調も止まり、

電気もついていないため、

日中だというのに暗く、蒸し暑い。


そしてレジは「ピッピッ」のバーコードではなく、

店員さんが一生懸命、買った品を書いて記録しながら、

電卓を使って手計算していたので、一人が会計を済ますのに

かなりの時間がかかっていた。



ようやくサンタロウもレジに来たと思ったら

レジ横に「1人2点まででお願いします」の貼り紙に気がついた。


「アッチョンブリケ!!」


シブシブ、シブシブしながら手に持ったレトルトカレーの山を一旦戻し、また最後尾から並んだ。



朝の8時から並び、

買えるのは数点。

店を出るのはお昼過ぎ。


こんな買い物を何度もしないで済んだのは、

ひとえに「たまたま?」揃っていたアイテムのおかげ。



備える。

準備する。

用意する。



よく考えたら、

普段からテレビ、新聞、色々な場面で言われていることなのに、



大切だから、

大事なことだから、

よく言われているのに、


スルーして

目の前の忙しさにかまけて、



「備えることを備えていなかった」




・・・・・そして、そのことに気がつくのは

非常時になってから。

それも、もっと備えておけばよかった!という後悔とともに。




− − − 普段こそ、最高の備え時 − − − 



ちなみに・・・


何より、最も助かったのが、

いつ買ったのか?わからないまま持っていた

手回し式のライト&ラジオ。


携帯もダメ、

テレビもダメ、


(なぜか電話はつながったので)

可笑しいかな、札幌の状況を沖縄の父に聞いていた。

逆に道外では連日テレビやマスコミの過剰なまでの情報が溢れていたいようだが。


震災時は、暇さえあればギコギコ手回しでラジオを聞いていた。


もし、これを読んで買おうかな?と思った人がいるなら、

FMだけのは勧めない。やたら宣伝やら広告が入り、本当に欲しい「ローカル被災情報」が聞けたのはAMだった。

(最近はAMラジオも聞けるFMもあるそうなので、よく調べてね)