実は、自身が起きる前の日。


それはそれで、北海道は大変だった。


同じ道民でさえ、地震のことばかり集中し、忘れている人もいたが、

関西では大変だった、あの台風が北海道にも上陸していたのだ。


おそらく、あの台風自体も北海道では、お目にかかったことがないほどのクラスで

通勤時には、前日と全く違う景色に驚いた。


木が倒れ、


また木が倒れ、


街路樹が根こそぎひっくり返り、


道路をふさぎ、


電線を寸断し、



目には見えない

普段は意識すらしない

「空気」の流れ。


それが大きくなって「台風」となったとき、

私たちが普段想像しないことが起こる。


職場でも停電しており、

午前中は仕事にならず、

学内を回ってみたが、


いたるところに台風の爪痕が見られた。


‐◇‐◇‐◇‐


風邪を引いて健を知る


災害を経て、無事を知る


‐◇‐◇‐◇‐


帰宅の際には、朝ひっくり返っていた巨木がチェーンソーで

細切れにされ、とりあえず道路のじゃまにならないところに

積まれていた。


それを見ながら

「はぁー、本当に無事で良かった」と心から思っていた。



まさか、


その台風が訪れた


その翌日の夜中に


あの大揺れが起こるとは、


この時は想像すらしなかった。



「起こりえないことこそ、いつ起こるかわからない」



・・・つづく。