気づかないこと | 葡萄畑の雨

気づかないこと

たぶん近所のアパートの住民だと思う。
70歳は過ぎているだろうと思われる女性。
最初に見かけた時も、失礼とは承知の上で振り返ってしまった。
聡明な顔立ちに不釣り合いな服装の人だったからだ…。
あれから3年経った今も、時々見かける。
余計なお世話とはわかったいるが、何かおかしい。
最近では、どこを見ているのかわからない表情で、歩く…というより、さまよっていると表現した方がいいかな‥。
俺も含めて、周りの人間は勝手な決め付け方をする。
自分を中心とした世界の物差しで物事を判断する。
きっと彼女から見たら、俺の方がおかしな人間だろうな…。