外科の主治医の診察が終わり、腫瘍内科の方へまわされましたので、腫瘍内科の待合室で待っている間に息子(25歳)に電話して病院まで迎えに来てもらいました。

この頃はお尻の痛みで、座っている分にはなんとか我慢できたのですが、歩くとなれば100mくらい歩くのがやっとで、休み休み歩く様な状態でしたので、(ここの病院は、駐車場から受付まで非常に遠い)
自分の車で行くのは少し自信がなかったので、
息子の仕事が休みだった為、病院まで送ってもらい、検査が済んだら迎えに来てもらうようにしていました。

腫瘍内科の待合室で待ってる間に息子が到着したので、軽く外科での診察の結果を話し、自分自身少し頭が混乱していたので、腫瘍内科の診察室に
一緒に入って話しを聞くように頼みました。

しばらくして名前を呼ばれたので、診察室に入り腫瘍内科の先生の話しを聞きました。

先生の話によると外科の話しと同じく、「肝臓に転移しています。手術は無理なので抗がん剤治療になります。」「痛みはどうですか?。夜はちゃんと寝れますか?。」と聞かれたので、「とりあえず、この痛みをなんとかして下さい。」とお願いしました。「痛みの方は薬でコントロールできるので、我慢しないでどんどん言って下さい。とりあえず夜ちゃんと寝れるように調整しましょう。」「抗がん剤のほうですが、FOLFOX
治療と言う治療を行います。」と冊子を渡され、冊子に基づいて治療の説明を受けました。
「治療が長引くので、胸にポートを埋め込みそこから点滴をする事になります。」「初回の治療は、ポート埋め込みの手術をして次の日から抗がん剤治療になります。初回は様子見を見るために、ポート埋め込み手術を含め4日程の入院になりますがいつが良いですか?」と聞かれたので
その場で入院の日にちを決めました。

最後に「何か聞きたい事ありますか。」と言われたので、「治療が長引くと言われましたがどれくらいですか?」と聞くと「エンドレスです。はっきり言うと完治のための治療ではなく延命のための治療です。」と言われたので「もし、抗がん剤をしなければ余命はどれくらいですか。」と聞くと「はっきりとした事はわからないですけど、季節単位だと思います。」となんか訳の分からない答えだったのですが、「まぁとりあえずやるしかないな。」くらいの感覚でいました。

診察を終え、看護師さんと入院の打ち合わせをし、痛み止めの薬をもらってこの日は帰りました。

帰りの車の中、息子もショックだったらしく会話もあまりありませんでした。
この日は、介護の仕事をしているカミさんが夜勤の日で、夜は私一人のはずだったのですが、普段は家に泊まらない息子が「今日は泊まるよ。」と言ってくれ、二人で夕食を食べ、息子は晩酌をして、たいした会話も無かったのですが、なんか寂しさをまぎわらせてもらいました。
息子の優しさに感謝です。

                 続く