なんだかんだあって2月の初めに無事に退院できました。
最初の検査入院から約50日間の入院生活でした。

今まで触れていませんでしたが、手術の際人口肛門を造設しました。
一時的人口肛門なので、回腸の双孔式ストーマです。

退院して自宅療中3週間ほどたった頃、ストーマが脱出してきました。
私の住んでいる地域は雪が多く、無理して除雪をしたのが悪かったのでしょうね。
この頃の雪は湿って重たいのでお腹に無理がかかったのだと思います。

普段のストーマは、お腹から2cmほど出ているのですが、10cmくらい出てきました。
便を溜めるパウチの半分くらいストーマで占める様な感じでした。
このまま放置するとまだまだ脱出する様な感じだったので、ストーマ外来を予約してWOC認定の看護師さんに見てもらいました。

看護師さんによると、糖をかけると腸が小さくなると言いブドウ糖をストーマにかけて様子を見ていましたが、多少小さくなっかなぁくらいの感じであまり効果が無く、結局主治医を呼んで見てもらいました。

主治医は、押し戻せば大丈夫と無理やりグリグリと腸をお腹の中に押し込みました。
結局もとにはもどったのですが、血だらけで痛いのなんのって。
ストーマ脱出した人は皆んなこんな事して(されて)いるのでしょうかね。

その後主治医は、「1回脱出すると癖になるので少し早いけど閉鎖手術しませんか。」と言い私も早く閉鎖したかったので後日、腸注検査の予約をして帰りました。

家に帰ってもやはり癖になっているようで、少しずつ脱出してきていたので常に手でストーマを押さえ、それでも脱出してきた時は自分で押し込んでいました。

腸注検査の結果問題が無かった為、3月初め手術後2ヶ月ほどで閉鎖手術をする事となりました。

閉鎖手術の日が決まり、また入院する事となりました。
前回の入院から1ヶ月くらいしか経っていないので看護師さんも同じ顔ぶれ、病室も同じ個室だったので安心でした。

閉鎖手術も前回と同様、全身麻酔で行われ、手術時間は、1時間程だっです。

手術後のICUは前回同様地獄の一夜でした。
お腹を切る長さは違うのですが、痛さは同じなんですね。

手術後は前回同様、次の日から歩かされたりしながら身体に付いているチューブ等も徐々に外されていきながら順調に回復していき、食事も取れる様になりました。

食事が始まった次の日の昼食後、突然腹痛がおこりました。
急いでナースコールをし、事情を話し痛み止めの薬や点滴をしてもらいましたが、一向に痛みがとまりませんでした。
夕方に主治医が来て見てくれたのですが原因が解らず(多分原因は解っていたと思う)しばらく様子を見ることになり、痛み止めの薬と点で一夜を過ごすと朝には痛みも治まってきました。

その後、レントゲンやCTなど検査をしながら1週間程経った頃、主治医が来て検査の結果、吻合不全との事でした。
まぁ、直腸取って繋いだ所が完全に繋がっていなかったと言うことですね。
私としても薄々感じてはいたのですが、結果再度人口肛門造設と言う事になりました。

最初の手術後、なかなか吻合の炎症が治まらず入院が長びいたのもこのためだったのでしょうね。
直腸癌手術後の合併症として10%ほどの確率で起こると言う事なのでしょうがないとあきらめました。

吻合不全告知後、1週間ほどして人口肛門造設手術をしました。
3ヶ月の間に3度もお腹を切られるとは本当に体力的に疲れましたね。

今度のストーマは、大腸につけられ回腸のストーマよりひと回り大きいサイズです。
汚い話ですが、回腸ストーマの時は水溶便で便を捨てる回数は1日4~5回だったのですが、大腸ストーマでは、1日1回程なので管理的には楽になりました。

まだ肛門が残っているので人口肛門閉鎖は可能なのですが、ストーマ管理(便の処理、週2回のパウチ交換等)は特に苦にならないし、仮に閉鎖したとしても閉鎖後の排便障害の事を考えるとストーマの方が楽なので、このままでいようと考えて現在に至ってます。