お尻の部分に穴の開いたハーフパンツに着替えていよいよ大腸カメラ挿入です。
初めての経験なので恥ずかしさより、ワクワクドキドキしての感じの方が強かったように思います。
最初の話では30分くらいかかるとのことだったのですが、10分もかからないくらいで「終了します。なんか直腸に大きな腫瘍があってそれ以上カメラを挿入できませんでした。一応腫瘍の一部を切り取ったので病理検査にだします。麻酔をかけたので先ほどの個室で少しやすんでいてください。」と言われ個室にもどり、下剤が効いてきたのかトイレに通いながら休んでいたところ、突然カミさんが現れました。なんで来たか尋ねると、医院長から旦那さんの事で話しがあるから来て欲しいと呼ばれたそうです。
カミさんと二人で、「ヤバイ、絶対癌だな」などと話しているうちに診察室に呼ばれました。
医院長の説明によると、「過去の実績から多分腫瘍は悪性です。病理検査に出して2.3日で結果がでるので、結果がでたら再度来て下さい。」とのことでしたのでその日はそれで家に帰りました。

薄々はがんかも知れないとは思っていたのですが、当時は癌に対しての知識も無く「まぁ、切ったら終わりでしょう。」くらいの感じでしかありませんでした。

病理検査の結果が出たとの事でクリニックへ行くと、やはり悪性の進行性直腸癌でした。
その場で紹介状を書いて貰い、2.3箇所病院を紹介してもらいその中から家にから一番近い病院に行くことに決めました。

紹介状を貰った次の日早速その病院に行き診察してもらいました。診察と言っても内容は、「初対面ですいませんがお尻に指を入れさせて下さい。」と言われて診察台に横向きに寝て指を入れられました。「おお、あるある結構大きいね。でもこの位置なら多分一時的に人工肛門になるけど肛門はのこせますよ。」との事でした。そしていきなり「明日から入院して下さい。しばらく絶飲食になるので今日は好きな物食べてお酒も多少なら飲んで大丈夫ですよ。」との事で、入院に関しての説明を受けてその日は帰りました。