「○○ちゃんとこ旦那さんお給料○○万円も

あるんだって」

「○○ちゃん親の遺産が○億円も入ったらし

いよ」

「○○ちゃんとこの子供○○お受験するらし

いよ」

「○○ちゃんすごく大きい家建てたんだっ

て。リビング○畳もあるんだって」

「○○ちゃん、付き合い悪いよね。いつも

誘っても来ないしさ」

私はまるきりそんな話は全くと言って興味が

ない。

私が経験したのは一番最後の言葉だった。

当時仲良くしていたH美とS香。

ふたりは結婚していて夫婦仲はどうであれ

毎月ちゃんと旦那さんから

生活費をもらっていた。

私は子供は手が離れて

大きくなっていたがいつまで嬢を

続けられるかわからないので

週1休みで真面目に出勤していた。

「3人で旅行に行きたいね。」と

話してはいたが私はいつも予定が立てられ

なかったのでそれが気に入らなかった

らしい。

私はふたりとは立場が違うのだ。

家計の責任はすべて私にある。

私が働かなければ子供たちの学費や

老後の蓄えだってできないのだ。

そしてある日私がH美に紹介した彼氏Tから

電話があった。

「やっぱ俺ムリだわ、H美。お酒飲んでは人

の悪口や妬みばっかり……。もう疲れた。」

と。

「杏ちゃんの悪口も相当だよ。それでよく

普通に杏ちゃんに会えるなと思うよ。」

と。

ちょうどもう寝ようかと思った時S香からの

着信

「おい、こら、金稼ぐ事ばっかり考えやがっ

て、ほんっと付き合い悪りーな、お前。」

ろれつの回らない言い方でいろいろ続ける。

めんどくさい。

横から小さな声H美が

「もう、やめやー。電話切ってー。」

と。

「あんたたちこそ、こそこそ人の悪口ばっか

り言って私の前では友達ぶって。最低だね!

二度と関わらないでね。」

電話を切った。

すぐにかけ直してきたが着信拒否にした。

あーあ。

自分の子供でも女子ってホントめんどくさ

い。。。