自閉症で知的障害があります。
明るくて笑顔がかわいい女の子です。
私はしいちゃんのおかあさんで、56才のシングルマザーです。
今年も母の日が終わりました。
私は母の日が苦手で、毎年モヤモヤでたまりません。
どうして、「お前なんか死んでしまえ!」と言われ、暴力を振るわれてきた母親に、
「おかあさん、ありがとう」って言えるの?
贈り物とかしなきゃいけないの?
と思うわけです。
そんなのスルーすればいいじゃないかと思うかもしれないのですが、
私には、母親から愛情をもらってきた妹がいて、
「しずくまちゃん、お母さんがかわいそうだから、お金あげるからプレゼント買ってきて」と言われたこともあり、
母の日をスルーすることはできませんでした。
それをメールカウンセラーゆみさんに相談しました。
「しずくまさんは、お母さんからつらい仕打ちをされてきたんだから、気になるんなら、」
「100均の靴下にラッピングして渡せばいいよ」
と教えてもらいました。
私に明るい日差しが射し込んできました。
(あの母親には100円ショップの靴下で十分!)
と思ったんだけど、
私は100円ショップに行くのが苦手で、
それすらめんどくさくなってしまいました。
そして私は、年度末にお餞別にもらったハンドクリームを見つけました。
誰にもらったのか覚えのないハンドクリーム。
おまけにラッピングもしてある。
これにしよう。
私はしいちゃんがいない祝日4月29日に、
実家に車を走らせて、ポストにこっそり入れてきました。
一応不審物と思われると困るから、仕方なく母親に電話。
「来月母の日があるから、ポストのハンドクリームそれだから」
と言いました。
「ありがとね~しずくま。おかあさん、うれしいよ~」
と母親。
気持ち悪いです。昔は私が心をこめて選び、贈ったプレゼントに、
「悪いんだけど、現金にしてくれない?」
と言った母親。現金も1万や2万じゃ済まなかったくせに、
今ごろハンドクリームをもらって、猫なで声なんて、気持ち悪いです。
ゆみさんには私が母親にハンドクリームを渡したことは、とても良かったとほめられました。
そして少しまえの母親の話をしました。
4月に雨が続いたころ、妹から電話がありました。
「家にあった15年くらい前の柔軟剤を使ったら、
洗濯物が臭くなっちゃったよ~」
「おまけに洗濯槽まで臭くなって、洗濯槽も洗う羽目になっちゃったよ~」
とのこと。母親はとにかくストックが好きで、家の2部屋をストックで潰しています。
柔軟剤も洗剤も、マジックリンとかも20年分くらいあるそうで、
「しずくまちゃん、いらない?」と言うので、
「いらないよ!」と言いました。そして、
「ねえ、おかあさん死んだら、棺おけの中に、柔軟剤いれようか?」
と提案したら、妹は、
「そういう話はやめて!」と言いました。
妹は愛情を受けて育ってきたから、
そういう話は嫌みたいだけど、
私は母親が好きなものなんて、トイレットペーパーとか洗剤しか思いつかないなあ。
それをゆみさんに話したら、
「しずくまさん、強くなったね」と言われ、二人で笑いました。
これで私は「2大嫌な日」、母の日と母親の誕生日を乗り越えられそうです。
母の日の前に具合悪くなるなんて、もったいない。
それで母の日を恐れることはありません。
誰かの参考になったら幸いです。