自閉症で知的障害があります。
明るくて笑顔がかわいい女の子です。
私はしいちゃんのおかあさんで55才のシングルマザーです。
私は天皇誕生日の日に、実家を片付けに行きました。
実家には母と妹が暮らしています。
片付けられない、捨てられない二人が住んでいる実家。
私は以前、断捨離のやましたひでこさんの番組に相談メールを送ったら、番組で読まれて回答してもらった経験があります。
「もう実家を出たあなたはやらなくていいです」
「散らかった家で暮らすおかあさんは、それも人生ですよ」
と言われました。そして私は放置していたのですが、
そんなゴミ屋敷で妹が転倒して、
大腿骨骨折する大怪我をして、
妹が入院している病院のスタッフさんが、
退院前に家庭環境をチェックしに、あのゴミ屋敷に来るということになったのです。
妹が泣きながら私に片付けを頼んできました。
私はしいちゃんがいない祝日に実家を片付けに行ったのです。
頼まれたのは、元私としいちゃんの部屋だった部屋。
そして洗面所。
リビング、ダイニング。
母は「悪いね~」と言いました。
そして「最近、トイレで調子悪くなったり、洗面所で具合が悪くなったり、本当にいいことないわ」
と話し出しました。
私はアダルトチルドレンで、母からは愛情をもらっていないので、
母の体調には興味無し。
(こんな汚いところで暮らしてて、いいことあったら逆におかしいだろ?)
と思いました。
2階に上がったら、すぐに亡くなった父の部屋。
父は散らかった部屋が嫌いだったから、生きているときはちゃんと片付いていたのに、
母のもので荒れ果てていました。
(お父さん、ごめんね)と言いました。
そして元私としいちゃんの部屋。
どうしてここを片付けなければならないかというと、
妹が自分の部屋が荒れて暮らせなくなったので、
私としいちゃんの部屋で暮らすようになったのです。
汚い部屋になっていたけど、この部屋が家の中では一番ましな部屋。
クローゼットの中、タンスの中は、母のもので埋め尽くされていました。
ここにも母が侵食していたのです。
私はどこからきたのかわからない布団セットをクローゼットにしまうため、
クローゼットの中に何故か入っているボロ切れを大量に捨てました。
ヨレヨレの下着、靴下、タイツがたくさん。
そして母が買ったであろう大量の雑誌を、クローゼットの中に収納し、
無事布団も収納できました。
私はこんなだらしない親の元に生まれたことに情けない気持ちになり、自己肯定感が下がる思いをしました。
でも元しいちゃんと私の部屋をきれいにできたことや、
短時間でゴミ袋10袋も断捨離できたことに、
(私は片付けの天才だ!これは私の天職とも言えるかもしれない!)
と自己肯定感が爆上がりしました。
母と私は別人格。
情けない思いをする必要はないのです。
最後に母に、
「おかあさんも頑張ってるじゃん、前に来た時よりはきれいになってるよ」
と汚部屋化しているリビングでくつろいでいる母に声をかけ、
第1回目の実家の断捨離は終わりました。
実家の断捨離は「親と決して戦ってはいけない」とやましたひでこ先生は言っています。
ダンシャリアンの私は先生の教えを守りました。