大事な着物

クーリングオフした大事な色無地の着物がやっと私の手元に戻ってきた。

2枚でもずっしり重い。これが高価な正絹だからだ。

 

中身を確認したら畳み方がいいかげんなので裾に折しわがついていた。

秋になって涼しくなったらアイロンをかけて防虫剤を入れて大事にしまおう。

 

このB社にはまだ後日談があるのだ。

私の撫松庵の浴衣を1枚ブランドのタグが縫い付けていないから買い取れないと言っておきながら間違えて持ち去ったのはこの前に書いたが、正絹名古屋帯を1本持ち帰るのを忘れたのでお宅に無いかと電話があった。

つまり点数だけ確認し、浴衣を持ち去り、名古屋帯を買い取り不可の山積みの方に置いたのだ。

それをクーリングオフ扱いにしてもらえないかと電話があり、査定額が100円だったので私も不満だったので了承し、3点合わせて300円分の切手を用意し解約書が届き次第返送することになった。

それから何度も着信があり、つまり話が二転三転し、名古屋帯はクーリングオフ対象外の品物なのでこれから取りに伺いたいとのこと。(; ・`д・´)

そんなことは契約書に書いていない。

クーリングオフの期間は契約してから8日以内のはずだ。

まだ何日もたっていない。

私が思うには既にこの名古屋帯は売れてしまったのでは?という予想だ。

買取訪問の時に何枚も写真を撮って本部に送っていたので、モダンな柄で着物に合わせやすく色も素敵なのだ。

写真だけでレンタル業者が気に入ったのか、ネットオークションに早々に出して決まったのかだ。

100円で買い取り10倍20倍の値段で売るのだろう。

 

ヤフオクやメルカリを見ても、2000円以下の帯や着物はない。

 

明日か明後日なら来てもいいと言ったら急いでいるようで「これから伺ってもよろしいですか?」と来た。もう夕方の6時なのだ。

近くまで来ているのであと15分くらいで伺いますと言うのでこちらも了承した。

自分のミスは早急に処理したいのだろう。

可哀そうなので了承したが腑に落ちない。

 

もう関わりたくないし面倒なのでこれきりにしたい。

 

宅配便で戻ってきた着物2枚はもう絶対にどこにも売らないし寄付もしない。

一生手元に置いておく。

袖を通すことは二度とないかも知れないが痩せれば着られる。

思い出のある着物を簡単に手放してはいけないとつくづく思った。