金鳥の夏、日本の夏って何だ?
こんにちは
🌀台風やら☀️暑さやらで中で過ごす時間が多い昨今
iPhoneやiPadでYouTubeとか観ていると、いつの間にか数時間経っていたなんて事がある…
↓こういうの好き
だらだら観ちゃうとその後にやって来るのは時間の使い方に対する後悔。歳のせいかなww
昔読んだ漫画「最強伝説黒沢」に人生を一日に例える話しがあるんだけど、それを思い出した。
「えっ?」何読んでるのかって?
えーとね…この日は2冊買った。
1冊目は…
じゃーん!🎉
浅田次郎のデビュー作。「三人の悪党」
1人目の悪党、ピストルのケンタ。13年ぶりにシャバに出て来たヤクザのピスケンこと坂口健太。2人目、自殺未遂した巨漢の元自衛官、通称「軍曹」こと大河原勲。3人目、大蔵省出身の政治家秘書、議員の収賄容疑の肩替わりで逮捕された広橋。この3人が定年退職を迎えた向井刑事の元に収集され復讐に挑むドタバタ長編小説だ。
2冊目はこちら…
じゃーん!🎉伊坂幸太郎「逆ソクラテス」
こちらは短編集。大人が小学生時代を回想するストーリーが5本入っている。
本のタイトルの「逆ソクラテス」とはこんな話…
プロ野球の実況中継の場面で幕は開ける。
加賀のクラスメイトにプロ野球選手になった人物がいる。
加賀という人物が小学6年生だった頃を回想するストーリー。
担任の教師は久留米とう人物だ。久留米は自信過剰で自分は常に正しいと思っている。上から目線。好き嫌いによって生徒の接し方を変えるようなヤツ。
このクラスに安斎という達観した少年がいた。安斎は担任の久留米が嫌いだ。
安斎には「決めゼリフ」がある。
「僕はそうは、思わない。」
地味な存在の草壁という少年がいた。
そんな草壁のことを「くさ子ちゃん」と呼ぶ者がいる。安斎が何故くさ子ちゃんなんだと問い正すと、ピンクの服を着て女みたいだからという。ピンクの服を着るのは女子だろう。と言われ、安斎は答える「僕はそうは、思わない。」
安斎は草壁のことを他の子達と同等に認めさせたいと作戦を立てる。
因みに安斎は草壁を救おうとか友情でとかの感情はない。単に担任である久留米のハナをへし折りたいだけた。お前は人を見る目がないよと。
そして安斎は仲間とカンニング作戦を企画し実行する。草壁に算数のテストで高得点を取らせ、先生の草壁を見る目を変えさせる作戦だ。
カンニングは成功して草壁は高得点を取るが久留米に変化はなかった。
その後もいろいろ作戦を練るがいまいち。
そんな矢先、学校にプロ野球選手が野球教室をしに来るという。
安斎はこれだ!と思う。
プロ野球選手にお願いする。草壁を褒めて欲しいと。プロ野球選手に認められれば流石に久留米も草壁への態度を変えるだろうと…
プロ野球選手は困惑する。
安斎は自身で正念場だと思い久留米に熱く訴えた。
「全員に同じ期待をして欲しいとは思わない。でも特定の子をダメな子だと決めつけないで欲しい。」
野球教室の日、草壁はプロ野球選手から指導を受ける。最初は下手だったバットスウィングが次第に上手くなった。
野球は好きだか経験がない草壁。
プロ野球選手から
「センスがいいから中学生になったら野球部に入ったらいいよ。」
と言われ今までに見せたことのない笑顔で喜ぶ草壁。
そこで久留米が言った一言…
「お世辞なんだからあまり調子に乗るなよww」
久留米にとってはひと笑いとるための軽い言葉だが、草壁にとっては余計なひと言だ。
そして草壁はあの言葉を久留米にくらわせる。
「僕はそうは、思いません。」
プロ野球の試合で草壁が活躍した日、あるポーズをした。顔をゴシゴシ擦っ後、指をVサインのように両目を指すポーズだ。
野球選手になったらやるという安斎と約束したポーズ。「顔を洗って真実は自分で見ろ。」という意味の。
安斎は野球教室の後、転校した。
お父さんは刑務所で服役中だった。加賀も草壁も転校後の安斎とは音信不通だった。
ガラの悪くなった安斎を見かけたという情報を知る。親の影響でそうなってしまったのかな?という加賀の言葉に草壁は答えた。
「オレは、そう思わないなぁ。」
自然に出た言葉だった。
伊坂幸太郎の小説は昨年映画の原作の「マリアビートル」を読んだけど「逆ソクラテス」もよかった♡
暑いから外での自撮りは無し…