数日前の愛媛の出張が
遠くになりつつあります



坊ちゃんナンチャラ
という看板を何度か見たとき

わたしって夏目漱石氏の作品は
坊ちゃん
しか読んだことがないことに気付いた
しかも、その本は…📕





小学生の頃

継母の実家は

貸し本屋さんを営んでいた

レンタルビデオ屋さんの本版とでもいうか…


子どもの頃の長期の休みは

祖母宅の家業を手伝うのが

けっこう好きだった


番台のような場所に座布団を敷いて座り

お客さんが借りたい本を持ってきたり

返却にきたりを

対応をしてた

お金を受け取りお釣りを渡す

ノートに書き込む…


店番のお駄賃は

漫画本読み放題!!


怖い本は棚の下の方にあり

怖そうな返却本は

おどろおどろしい表紙に目を背けながら

そっと書庫に戻したりしたのも

懐かしい思い出だ


そんなわたしを月に一度

大阪の桜橋辺りだったかな?

本屋さんの問屋さん街に祖母は連れて行き

こすもちゃん、好きな本を選びなさい

と本を買ってくれた


多分…タブンダヨ

その時に買ってもらった本の中に

『坊ちゃん』があった(ように記憶している)


内容はそれほど覚えてないけれど

うらなり?赤シャツ?マドンナ?

って登場人物だっけ?

吾輩は猫であるって作品は

授業で習ったような記憶があるが

それも定かではないほど

わたしの心にはそれほど響かなかったからか…


中学生のとき

『愛と誠』というマンガが大好きで

ガン読みしていた

その中でも影の大番長と呼ばれた

高原由紀が大好きだった

当時ショートヘアのわたしは

目の鋭さとかから

似てると言われたこともあったからかな?


彼女がツルゲーネフの『初恋』

という本を持ち歩いているのだけれど

その本は中をくり抜いてナイフを潜ませていた


それを真似したくて

適した本を吟味した結果、

『坊ちゃん』に白羽の矢が立ったニヤリ


表紙から10ページほどは残して

(二重のふたの感覚)

カッターナイフで本をくり抜いた


で、その中にバーベキューの串を

食器棚の引き出しから

こっそりと盗ってきて

本の中に収める


早速、弟を壁を背に立たせて

練習をした

時々、身体に当たると

弟は身をよじって

「痛い」と言っていた


ある時、弟がチクったのか

親父に本をくり抜いたことがバレてしまい

こっぴどく叱られた


本を粗末に扱って

と、怒鳴られた


バーベキューの串は

引き出しに戻してたので

本をくり抜いた理由が分からなかったのか、

なんの為にこんな事をしたのか

聞かれた

聞かれたから正直に答えたら

また、怒られた

食べ物を食べるための道具を

なんて事に使うんだと。

そして、結局、弟を実験台にして

ナイフ投げごっこみたいな事を

してたことも全て白状した


するとさらに怒られた

弟が怪我をしたらどうするんだと…

なので怪我したら

バンドエイドを貼ってあげると言うと

また、怒られて…



坊ちゃんナンチャラの看板を見ながら

そんなことを思い出していた





そんな帰り道の景色


新居浜辺りの海

空の雲が印象的




淡路島に入ると

夕焼けが美しい






あまりにも美しいから

parking areaに車を停めた








光の道が

こちらに渡れるよと

誘ってるように感じた




ここからは

淡路島のservice areaの観覧車と

明石大橋海峡が見える




もう、お日さまは海の向こうに

沈もうとしてるかのよう

セカオワなら

歌詞には沈むのじゃなく自転してるとかに

なるのかも…



坊ちゃんと愛と誠

それらを思い出す出張だった


今回は居酒屋さんは行かず

部屋での食事でしたお弁当







今日もありがとうございますニコニコ








〜おわり〜