次の日、翔平に「大をここに呼ぶから待ってろ」と言われ、誰もいない会議室で大を待ってた。

ガチャリ
「……瀬戸か」
大の反応を見る限り、翔平からある程度のことは聞いたのだろう。
「…来てくれてありがとう、大…」
「翔平に『会議室に行ってくれ。そこにいる奴が話しがあるってさ』って言われたんだ。話って何?」
「………」
いざ、そのときが来ると、やはり少し躊躇ってしまう。
「……瀬戸。言いにくいなら今言わなくてもいいから。瀬戸から切り出してくれるまで待ってるから」
そう言って会議室を出ようとしてる大の腕を俺は無意識の内に掴んでいた。
このタイミングを逃したら、告白できない気がした。
「……大丈夫。今話すよ。………俺、大のことが好きなんだ…」