「瀬戸さん。ここ、いいですか?」
「ああ。いいよ」
「じゃあ、失礼します」
そう言って、荒井は俺と向かい合うようにして座った。
「…やっぱり、柳下さんと三浦さん、付き合いましたね……」
「そうだな」
「この前、言ってたことが本当だとしても…つらくないんですか……?」
「……なあ、荒井。この前、『私に出来ることがあったら言ってください』って言ってたよな…」
「はい。言いましたけど?」
「…あのさ、これからも大からも翔平からも恋愛相談されると思うからそのときに荒井もいてくれないか?」
「……わかりました。三浦さんには私から話しておくので、柳下さんには瀬戸さんから話しておいてください」
「ああ、わかった。ありがとう」

俺は昼食を食べ終わると、翔平に会わないように企画部の前を通らないように広報部に戻った。