(1)枯渇
一人で耐えていくには辛い
自由にならないこの身体で
ベッドに臥すのは我慢ならない
不自由でもいいから動き回りたい
長時間座っていられるだけでもいい
こんな身体で生きる価値があるのだろうか
しかし現実にこの身体を与えられた
何のために
あと何年
生きている価値や意味があるのだろうか
この身体と心の痛みを
一人でいいから側で分かって欲しい
一人でいいから側に家族が欲しい
父母も逝き そして弟も逝った
もう時間でいる家族では満足できない
ああ早くに家族を持てばよかった
一人でやらなければならないことが多すぎる
ベッドから動くことができないのに
ひとつひとつ自分にできることを考えよう
考えれば考えるほどに心が穏やかにならない
手の届く処に寄り添った愛情が欲しい