拳と楯 外伝ー再起の時ー③「終着へただ進む時」3 | 言葉を極めたい 文矢達林のブログ

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「尽きないな、争いが、憎悪が」

フードを頭に被った人物、拳等優矢。彼ともう一度やり直そうと目指している楯山の戦友である。

「なあ、楯山 お前のこの世界、満足か いいや、してないだろうな」


青の改編団により、黒の解体会の悪業が暴露、週刊誌などでそのことで持ちきりとなるくらいで、黒の解体会の会長が集西阮無だった事実も明らかになり、改革派の木戸達は追い詰められてしまう。


黒の解体会が日本経済を麻痺させた件も問題になり、病巣は取り除かなければという旧集学園グループの幹部陣への皮肉かつブーメランとなってしまい、深村臨時総監は逃走先のk川県のビジネスホテルにて逮捕された。


同じく、集西有司臨時校長も権利剥奪され、逮捕され 悪事の全てを自供させられた。警察内部にも誇りを捨てない人間がまだいた救いそのものだった。


だが、楯山や百日紅はまだ終わってないと警戒を続けていた。


「拳等捜索は中断だ。命令を違反する気か 楯山」

「違う、諦めはしないさ、それにトップの機嫌を伺うのも幹部の仕事さ」

「なるほどな、播些部とかいう小物、罪ばかり重くなるな」

「内乱罪とかも追加されて、無期懲役は確実でな、独立国家や独立行政区と言っても本質は幼稚な統治ゲームだ 奴の場合は」

「幼稚か、拳等や真壁がいたら即座に討伐されているよ」

「楯山君、学園はもう」

「解体申請は通るな、破産みたいなものだ 木戸達の頑張りを否定した上での」

「木戸校長は納得出来ないが、再起はしそうだ 今度は県政にでも名乗りを挙げそうだよ あの性格だと」

「八重葎達が手を出せないようにしたい、百日紅 策は」

「打ってあるさ、オーナーが余計な介入をしないようにする手札を切ったよ」


百日紅の手腕の一つ、リーダー八重葎と親衛隊の介入を禁じる現場指示を告示 これにより親衛隊の介入不可となり、楯山達は播些部討伐に心配なく望めることが確定した。


つづく