拳と楯 外伝ー再起の時 プロローグ3 | 言葉を極めたい 文矢達林のブログ

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楯山が去るのを確認した百日紅は話を始めた。


「過度に信用は出来ません」

「わかっている。だが、楯山を疑えばキリがない」

「私は他人を余りあてにするのは止めているので、あなたは別ですよ。八重葎閣下」

「閣下はやめてくれ、百日紅よ。お前の懸念も理解は出来る。少し様子見だ」

「なるほど、ある学園グループと過度に接触したくない。確かにあの学園グループは一部で足並みが揃ってないとある書籍で情報を掴んだ」

「私はある書籍だけで信用は出来ないが、それ以外に情報が手に入りづらいからな」

「嫌なものにだけは縋りたくないですね。やむを得なしかと」

「とにかく、楯山がヘマをしたら、百日紅」

「はっ」

「お前にも動いてもらうが、基本は奴に一任したい」

「畏まりました」と八重葎が去るのを確認した百日紅は、心中で彼の視野を遠回しに批判したような顔色をしていた。


プロローグ 終わり