拳と楯 31 | 言葉を極めたい 文矢達林のブログ

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「確別」②

真壁達に衝撃的な報せが届いた。
埼玉喧争の後、再会を約束していた優矢が、かつて不良連合・蟷螂の首魁、八重葎荘のように指導者として、占領行為を始めていたのを、緋塚はショックを隠せなかった。

優矢、お前は何を考えているんだ。友であり、相棒だった。何でだ

と自分の心を蛾東に読み取れないように、そう考えていた真壁。

「真壁、僕らも優矢と戦う覚悟は持つべきだ」
「情は仇にか」
「真壁、優矢を本気で止めるんだな」
「ああ、それは俺の責任だよ、緋塚」
「あたしも、蛾東さん、那賀さんもいるしさ」
「よし、行こう、本当の明日のために」

楯山一派拠点、安中

「優矢が、そうか」
「はい」
「わかった、下がってくれ、お前達は分国を1つずつ統合することを頼む」
「了解しました」
と去る部下を見ながら、現れた紫鋏
「拳等が、意外なことをしてるようじゃな」
「悪くないなあ」
「まあいい、支矛。余から1つ話すことがある」
「優矢と真壁、両方を相手にしたくない、1つアクションをかけよう」
「ま、まさか」
たたた
「支矛様」
「鵜界、お前には自分の付き添いで、奈良に行く」
「奈良、わかりました。よろしくお願いします。」
「余は、安中にいればいいんじゃな」
「すまん、紫鋏、後でその借りは返すよ」
「ふむ、いい。余は、あなたに仕えられるだけで幸せじゃ」
「よし、向かおう。鵜界」
「はっ」
2人が去っていくと、怒りを出し、優矢を憎んでいた紫鋏の本心が出ていた。
認めない、お前が支矛を裏切ったことだけは

那賀の自宅

メール受信のバイブ

「何」
「緋塚さんからだ」
緋塚からのメールに、無言になる那賀。
それに返信をして、緋塚からの返事に、こう思うのだった。

拳等君、貴方は過去を捨てられないの。
もう、いいんじゃない、貴方なりの幸せを得ても と1人、涙を流していた。

拳等君、貴方をこのままにはしていられない、真壁君と共に貴方を救う、貴方の闇と過去から

優矢一派拠点、奈良、大和西大寺

「楯山が、そうか」
「優矢さん」
「気にするな、こちらも罠を張った」
「わかりました」
ふっ、これでいい、楯山お前の考え聴かせて貰うと考えながらとあるリストを見ていた。

「奈良は分国の支配から消えた、少しずつ分国を統合いや、楯山とは違う形でやろう。そうだな」
バタ
「優矢さん」
「どうした」
「真壁達が三重に来ています」
「ぐっ、やはりな。お前達は、そのままで指示通りに遂行しろ」
「はっ、かしこまりました。」

真壁、楯山、来い、自分の覚悟、自分の決心を知らせる、もう昔の拳等優矢はいないんだ。お前達の知っている拳等優矢はな

続く