main(希望)137 | 瑠璃色の地球(ほし)の青宝玉

瑠璃色の地球(ほし)の青宝玉

大野君に魅せられ、重症サトシックのおばさんです。
年甲斐もなく智愛叫んでます。
お名前をお借りして腐小説を書いています。
ご理解いただける方のみお入り下さい。

男性の方のご入室はご遠慮下さい。

テーマ:

大ちゃんが帰った後

画伯は庭に出て

「Master、近くに居るなら豆屋さんと一緒に来て

 無門が一緒なら猶良いんだけど」

かなり無謀なお願いを

下弦の月に向かって伝えた

Masterの返事はなかったが

庭先の草木がざわざわと揺れた

「豆屋さんの方が早そうだな」

そう独り言ちして

月見酒の支度を始める

(長い夜になりそうな気がして)

 

簡単なツマミを用意して

サンルームに行くと、既にMasterが座っていた

 

さっきの言葉は訂正しないと

 

「Masterの方が早かったな ・・・」

 

「返事をしないからって

 聴こえていない訳じゃない(笑)

 豆屋は無門を迎えに行ったけど

 彼奴の事だケイと風ちゃんも一緒だと思うよ」

 

「そうだな ・・・

 全員分のグラスを持ってくるよ」

 

7人で動いているんだ

全員集合は当然だな

(遅い時間に申し訳ないけど)

 

グラスを用意して戻ると

丁度、庭先に4人の姿が見えた

 

「こんばんは

 お邪魔します」

 

礼儀正しい無門が一番に入ってきた

ケイはいつも通り飄々とした顔で

そして風ちゃんはかなり眠そうだ

(朝が早いからな)

最後に豆屋が欠伸を噛み殺しながら登場

 

「ごめんね、夜遅くに呼び出して」

 

「僕たちは大丈夫だよ

 まだ起きてたから

 風ちゃんは寝ようとしてたところだったらしい」

 

「朝が早いから仕方ないな」

 

「全然大丈夫

 明日は臨時休業にしたから」

 

話し合いが長くかかると考えてのようだ

 

「それで、何が有ったの?」

 

「この時代の大ちゃんが来た

 と言っても幻影だけど ・・・」

 

大ちゃんの事を知っている豆屋は渋い顔をして

「厄介なことになったのか?」と聞いた

無門はその反応に違和感を覚えたのか

「どうしてそう思うの?」

と豆屋の方を向いた

 

ケイと風ちゃんは

大ちゃんの名前すら憶えていない

 

「こちらの動きを牽制してきた?」

 

「条件付きで協力すると言われたんだ

 カンちゃんに会わせてくれるって ・・・」

 

条件を話さなくても

豆屋もMasterも状況把握した

 

「それ以外は接触は不可って事だな」

 

「ああ、王子と侯爵

 この二人は未成年な上

 O国を出られない

 それと ・・・彼奴を含む3人は

 重要な場所にいるから移動は無理らしい」

 

「上ちゃんの居場所を知ってるんだな」

 

「ああ、そう言う意味で彼奴は大丈夫だ」

 

必ず会えるから

時を待つだけだ 

 

「となると ・・・

 カンちゃんに会いに行くのは誰が適任?」

 

「ケイはダメだって言ってたな ・・・」

 

「僕はダメなの?」

 

「O国には知り合いが多いからじゃないか?」

 

「ああ、そうだな ・・・」

 

「じゃあ、無門と風ちゃんが良いな ・・・ 

 ソラスの4人が集まれば

 智にぃにも会えるって言ってたな ・・・」

 

その言葉に無門が反応し

笑みを浮かべて頷いた

 

「一つ質問なんだけど ・・・

 条件付きの条件って何?」

 

ずっと黙っていた風ちゃんが

藪を突っついてしまった

 

「O国に行っても

 カンちゃん以外とは話をしない」

 

「さっき話に出ていた人には会えないって事?」

 

「会えないというか ・・・

 会っても分からないと思う ・・・」

 

詳しい話をしても

翔先生の記憶がない以上

話さない方が良い

 

「じゃあ、会った時

 どうするかを相談すればいいんだよね」

 

「ああ、ケイがこっちに残るって事は ・・・」

 

もしかしたら野良君に情報があるのかもしれない ・・・

 

『どう思う?」

 

「多分そうだよ」

 

豆屋が頷いた

 

「条件以外は自由に動いていいのだから

 本格的に始動開始だ!

 今日は決起大会だよ」

 

あっという間に音楽会は来る

だから少しでも早く

準備を始めないといけない

 

ソラスの面々には

表立った場ではなくても

歌って貰わないといけないのだから

 

 

 

 

 

 

<続きます>