委員長は大忙し 3 | 瑠璃色の地球(ほし)の青宝玉

瑠璃色の地球(ほし)の青宝玉

大野君に魅せられ、重症サトシックのおばさんです。
年甲斐もなく智愛叫んでます。
お名前をお借りして腐小説を書いています。
ご理解いただける方のみお入り下さい。

男性の方のご入室はご遠慮下さい。

お祭りの準備は着々と進む

今日、お手伝いの依頼に行くのは

さとちの大好きな無門の所

朝から上機嫌でお兄ちゃんが来るのを待っています

 

「あおちゃん、おにいちゃんおそいね

 ねぼうちたのかな?」

 

心配そうに聞きますが

蒼ちゃんはちょっと呆れた顔で

 

「チビ、まだ8時前だぞ

 いくらなんでも早すぎるの」

 

蒼ちゃんの歌の手伝いから起きてるから

さとちの取ってはかなり時間が

過ぎてるように感じる

 

「だっちぇ ・・・ あさごはんたべちゃよ」

 

さとちはずいぶん起きてるもんね

顔を顰めて抗議のポーズ

 

「家は朝が早いんだよ

 普通、お休みの日は

 昼まで寝てる人もいるんだから

 お兄ちゃんも少しくらい

 寝坊させてあげて」

 

昨日も朝からLadybirdと画伯の家と

結構ハードスケジュールだった

今日は無門の所

それも鮫祖父ちゃんの家だ

どうせゆっくりしてくるのだから

慌てていく必要はない

 

「しょうなの? ・・・

 じゃあ、もうちょっとだけまっちぇる!」

 

大好きなお兄ちゃんだから

我慢することに決めたさとち

そのままリビングのソファーに腰を下ろして

足をぶらぶら ・・・ どれくらい持つかな?

 

「そうだチビ

 射的の景品だけど

 特賞の賞品は揃ったけど

 子供向けの物が少ない気がする

 風ちゃんとカンちゃんがお菓子以外

 おもちゃとか有った方が良いんじゃないか?」

 

ここで蒼ちゃん

さとちの意識をお兄ちゃんから逸らす作戦に

(お兄ちゃん、ゆっくりでいいよ)

 

「たちかに ・・・ そうかも ・・・」

 

お口をちょっとだけ尖らせて

どうしようかと考え中

 

「そうだな、昔のおもちゃとかどうだ?

 例えば紙風船やシャボン玉」

 

「たけとんぼとか べーごま

 ブリキのふえ~! 」

 

ハル君たちと行った縁日を思い出したのか

宝箱の中のブリキの笛が頭に浮かんだ

 

「そこで

 チビにお願い

 鮫ちゃんは顔が広いから

 それらの手配を頼んできてくれる」

 

蒼ちゃんの広いけどね 

ここは鮫ちゃんに頼んだ方が

機嫌がよくなる

 

「OKなの

 さちゃんなら じぇったいだいじょうぶ!

 これでしゃてきの しょうひんはOKだ~」

 

大人も子供も遊べる射的

賞品は沢山あった方が良い

 

「紅玉からも最高の賞品を出すよ」

 

「なに~ はなちゃ?」

 

「違うよ

 今回、アイス花茶は休憩場所で振舞う予定

 今年は暑いからな

 商品はなんだと思う?」

 

「なにかな~

 あおちゃんの ぎんざいく~」

 

 

「ぶ~ ・・・」

 

その声でしょんぼりするさとち

 

 

「では発表します」

 

「は~い!」

 

しょんぼりを卒業して

目はキラキラ輝いてます

 

「ハルが描いた塗り絵!」

 

「ほえ~ はるくんのぬりえ?

 どこからでちぇきちゃの?」

 

「家の金庫からだよ~

 ハルも喜ぶはず」

 

「おいらがぬりちゃい ・・・」

 

「頑張って的を当てような」

 

「うん、がんばるの!」

 

俄然やる気が出てきたさとち

無事にゲットできると良いね

 

 

二人が話してるリビングに

緋~ちゃんと一緒に入ってきたお兄ちゃん

 

ちょっと慌ててる様子

 

「ごめん 寝過ごした~

 急いできたんだよ ・・・」

 

「おにいちゃん だいじょうぶ

 ゆっくりでもいいの~」

 

「そうだな

 朝飯食べてから出かけような」

 

「お兄ちゃん、そこに座って

 まずは珈琲をどうぞ」

 

緋~ちゃんに背中を押されて

ダイニングの椅子に座る

 

「チビ、てつだえ~」

 

蒼ちゃんの言葉にニコニコ顔で

キッチンに走っていく

 

 

朝ご飯を食べてから

無門様に会いに行こうね

 

 

 

 

 

<続きます>