豆屋さんで打ち合わせ | 瑠璃色の地球(ほし)の青宝玉

瑠璃色の地球(ほし)の青宝玉

大野君に魅せられ、重症サトシックのおばさんです。
年甲斐もなく智愛叫んでます。
お名前をお借りして腐小説を書いています。
ご理解いただける方のみお入り下さい。

男性の方のご入室はご遠慮下さい。

庭の水まきを終えた豆屋さん

汗を拭きながら

冷蔵庫の中を物色

冷たい物ばかり飲んでたらいけないのだけど

朝一で淹れたアイス珈琲に手を伸ばし

グラスに並々に注いで椅子に座った

 

「ふ~ ・・・ 朝だというのに暑い」

 

それに輪をかけるように蝉の大合唱

 

「君たちは元気だねえ」

 

独り言ちして苦笑い

 

「話し相手が欲しいのか?」

 

気配もなく

いつの間にか後ろに立ってたMaster

 

「お前はほんと

 神出鬼没だねえ ・・・」

 

「あらら ・・・ 冷たいねえ

 遊びに来てやったのに ・・・

 珈琲貰うな ・・・」

 

さっきの豆屋と全く同じ動きをして

目の前に座った

 

「月の欠片は集まったのか?」

 

「だいぶ欠けて来てる

 明日の夜が下弦の月」

 

「夜遅くから忙しいな(笑)」

 

「まあな ・・・ 

 それよりスイカ持ってきたぞ」

 

いつになく笑顔が眩しくなってる

 

「珍しいな」

 

「知ってる?今日はスイカの日だ」

 

「スイカの日?

 それは知らなかったな

 なんでスイカの日なんだ」

 

「スイカの消費拡大を目的として

 スイカ生産者のグループが制定したそうだ

 表面の模様を綱に見立てて

 「2(ツ)7(ナ)」と呼んで決めたらしい」

 

「へ~ ・・・ 夏と言えば西瓜だよな

 今は違うのか?」

 

「最近は冷たいものが沢山あるからな

 昔みたいに庭先で西瓜を食べることも

 無くなったんだろうな

 今は大玉よりも小玉西瓜が人気みたい」

 

「西瓜って室町の頃からあったんだ

 夏の水分補給にもってこいだった」

 

「って、アイス珈琲飲みながら言われても

 説得力がなさすぎ(笑)」

 

Masterがグラスを持ち上げて

右眉をあげた

 

「確かにそうだな」

 

二人で声をあげて笑っているところに

可愛らしいお客様の声が聴こえた

 

「おはようごじゃいます

 おじゃちます!」

 

二人の大好きなさとち登場

今日はお兄ちゃんと一緒です

 

「おはようございます」

 

その姿を見て二人ともピンときた

 

「今年もその季節だな」

 

「ああ、そうだな」

 

やまの日祭りの打ち合わせに来たのだと

ピンと来た二人

 

豆屋はさとち達を椅子に案内し

Masterは冷蔵庫の中にあった

冷たいジュースを取りに行く

 

「まめやしゃん Master

 ことちもおてつだい

 おねがいちます!」

 

「さとし君

 何のお手伝いか言わないと」

 

保護者のお兄ちゃんが

慌てた顔をする

 

「そうだった ・・・ おいらね

 このたび やまのひまつり

 じっこういいんちょうにしゅうにん

 いたちまちた

 おにいちゃんは ふくいいんちょうなの

 そんで はなびたいかいのほかに

 やまのひおどり と えんにちも やりたいの」

 

「それで、豆屋さんとMasterの

 お力を借りに来ました」

 

音楽会以降のやまの日祭り

大ちゃんは表に出てこなくなった

(未来の為にやること山積みだから仕方ない)

蒼ちゃんも裏方に徹している

 

主催するのはチビちゃんとお兄ちゃんだ

 

「それは光栄だな ・・・

 ところで『やまの日踊り』って何?」

 

豆屋さんが聞きなれない言葉の意味を聞いた

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

<続きます>