君のいない迷路 175 | 瑠璃色の地球(ほし)の青宝玉

瑠璃色の地球(ほし)の青宝玉

大野君に魅せられ、重症サトシックのおばさんです。
年甲斐もなく智愛叫んでます。
お名前をお借りして腐小説を書いています。
ご理解いただける方のみお入り下さい。

男性の方のご入室はご遠慮下さい。

老舗のステーキハウス内は

歴史を感じる調度品が置かれ

壁には、ここに来た有名人の写真が

何百枚と飾られていた

(誰が誰かはよく分からないけど)

 

「アメリカでも写真を貼るんだ

 なんか意外だ」

 

写真を眺めながら呟く内田

僕も全く同じことを思った

 

「日本だけのものかと思ってた」

池田君も驚いている様子

 

「この写真の枚数だけ

 歴史があるって考えたら

 凄い重みを感じる」

 

僕がそう言うと

彼が大きく頷いて

 

「確かに、この店に来ることが

 ステータスになんだろうな」

 

「そう考えたら

 俺達みたいな若造が来て良い場所なの?」

 

内田がキョロキョロ周りを見回しながら

首を竦める

 

初めてここに来た時の

僕と全く同じ行動に

思わず笑ってしまった

それを見て「何?」って顔をした

 

「僕も最初に着た時

 そう思ったんだ

 でも、ランチは大丈夫だよ」

 

ディナーとなると

敷居が高くなる

お酒も飲まないから

 

「なら安心だな」

 

「帰りは運転するから

 ビールはお預けな」

 

一人だけ飲めないのは可哀想だから

全員、飲まないのが良い

池田君の提案に賛成する

 

全員が頷いて

メニューに目を通す

 

「さて、何食べよう ・・・」

 

メニューは豊富

ステーキの他には

サラダにスープ

シーフード、デザートなどがある

 

「一つだけアドバイスするよ

 日本の量の1,5倍はあるから

 考えて注文して」

 

大袈裟ではない

本当にどのお店もボリューミーで

一皿食べるのに四苦八苦する

 

「そんな?」

 

大袈裟だよって顔をするけど

映画の中で食べてる量は

実際の量だから ・・・

 

「かなりあるからね」

 

忠告はした

後は3人に任せる

僕は一番小さいステーキにした

 

普通に食べれるでしょうと

アドバイスを無視して頼んだ3人は

さあ大変

 

テーブルに運ばれた料理を見て

目をパチクリさせて唖然としてた

 

だから言ったのに(笑) 

 

こっちのステーキは

日本のと比べるとあっさりしてて

意外と食べられるかも?

 

まずは老舗のステーキに舌鼓を打ち

そこから今日の予定を決める

 

彼がガイドブックを取り出して

ケーブルカーのページを開いて見せてくれる

 

「やっぱケーブルカーは外せないんだ

 ガイドブックにもお勧めって書いてある」

 

池田君が感心した顔で

ガイドブックを覗き込む

 

「そうなんだって!

 よく映画にも出てくる

 坂を上っていくケーブルカー

 あれに乗れるんだよ」

 

余程楽しみにしてきたんだろうな

彼が熱弁する

 

僕も最初に乗った時は感動した

 

「プロがチョイスしたんだから

 俺は付いてくよ」

 

早々に丸投げ宣言する内田((笑)

 

「坂を上がるなら一番人気の

 赤い線路のケーブルカー

 サンフランシスコを堪能できるし

 お土産を買う場所もあれば

 ケーブルカー博物館もある

 それで良いんだよね?」

 

彼に確認すると

満面の笑みを浮かべて頷いた

 

予定が決まったところで

ランチを完食しないと

 

頼みすぎなんだよ

あんなに言ったのに(笑)

 

 

 

 

 

 

 

<続きます>