さとちのお正月の過ごし方 3 | 瑠璃色の地球(ほし)の青宝玉

瑠璃色の地球(ほし)の青宝玉

大野君に魅せられ、重症サトシックのおばさんです。
年甲斐もなく智愛叫んでます。
お名前をお借りして腐小説を書いています。
ご理解いただける方のみお入り下さい。

男性の方のご入室はご遠慮下さい。

昨日の北陸の地震に被災された皆様

心よりお見舞い申し上げます

余震が続き、不安な日をお過ごしと存じます

一日も早く、安心できる日が来ることを

お祈りいたします

寒い季節です

どうぞご自愛ください

 

 

 

 

~*~*~*~*~*~*~

 

 

蒼ちゃんお手製のお節とお雑煮を食べ終わった頃

大ちゃんと翔先生が部屋に入ってきた

 

「あけましておめでとう」

 

二人の新年のご挨拶に

ちびっ子4人が並んで

「あけまちて」

「おめでとうごじゃいます」

新年のご挨拶

 

「4人ともちゃんと出来たね」

 

翔先生が4人の頭を優しく撫でていきます

 

「4人にお年玉だよ」

 

大ちゃんが蒼、緑、黄、紫の袋を手渡していく

 

「わ~い ありがとう!」

 

さとちが歓声をあげますが

3人は怪訝な顔をして顔を見合わせます

(お年玉は初めてなので)

エルフの国にはお年玉は有りません

 

「これは おしょうがつにもらえる

 おとちだまだよ

 いちねんにいっかいなんだ」

 

若ちゃんにもらったお年玉を思い出して

満面の笑みを浮かべる

 

若ちゃんと上ちゃんからのお年玉は

お餅と扇(扇は若ちゃんが絵を描いたもの)

お餅は弱った霊力を復活させると考えらていて

頂いたお餅を食べる習慣があった

 

「あけちぇもいい?」

 

ワクワクした表情を浮かべる4人

 

「いいよ、あけてごらん」

 

4人は貰った袋を開ける

 

中に入ってたのは

それぞれの色の飴玉と

500円硬貨が一枚

 

「あめと ・・・おかね」

 

「おかね?」

 

お金を見たことがない3人は

不思議そうな顔をして

500円硬貨を手にした

 

「私からのお年玉は飴だよ

 その飴は願い事が叶うんだ

 いつか願い事が出来た時に

 食べようね」

 

「ほえ~ ・・・ なんでもかなっちゃうの?」

 

「大概の事は叶うかな」

 

そんな良い物があるなら

我々も欲しいと言う顔をするエルフ5人

 

「ただし、子どもたちだけだよ」

 

苦笑いを浮かべた大ちゃんが

5人の顔をチラ見する

(実はこの飴大人にも効きます)

 

「500円は俺からだよ」

 

翔先生が500円硬貨の説明を始める

 

「今から神社に初詣に行きます

 そこには色々なものが売ってるから

 欲しいものがあったら

 それで買いましょう」

 

流石先生、社会勉強のためのお年玉

 

「ほちいものっちぇ?」

 

欲しいものと言われても

見当がつかない4人

ポカンとした顔をする

 

「綿菓子とかお団子

 たい焼きに大判焼などなど」

 

「わたがち!!!

 ふわふわのあめだよね」

 

じゅん君が目をキラキラさせて

さとちの顔を見る

 

「うん、ふわふわのあめ ・・・

 おだんごもおいちいよ」

 

「たいやきとおおばんやきは?」

 

「あんこがはいってるのだ」

 

かず君とま~君も嬉しそうに笑う

 

 

「全部、食べ物だけど(笑)」

 

大ちゃんが呆れた顔をして苦笑い

 

「500円だと

 それくらいの物しか買えないから

 何を買うかではなく

 どうやって買うかのお勉強だよ」

 

「なるほど、社会勉強だな」

 

イベントでのお手伝いはしていても

お金のやり取りはしていない

4人がどの世界を選ぶかは分からないが

この世界で生きていくには必要なこと

(さとち以外は知らないことなので)

 

「なにをかっちぇもいいの?」

 

「良いよ 

 蒼、4人にあれを渡して」

 

「そうだね」

 

蒼ちゃんがそれぞれの色の布を使った

小さめのポシェットを皆に配る

 

「ここにはお賽銭が入ってます

 今貰った500円をここに入れて

 初詣にいくよ

 お賽銭は真ん中に穴が開いてる5円だから

 間違えないようにね」

 

「は~い」

 

4人ともポシェットをたすき掛けにして

嬉しそうに顔を見合わせ

手を繋いで初詣に出かけます

 

 

大ちゃん神様なんだけど

お参りするのかな?

(素朴な疑問)

 

 

 

 

 

<続きます>

 

中々、福笑いに対面できません(笑)

お正月の短編もあと一話です

どうぞお付き合いください

 

 

yayosato