祭りの後 ① | 瑠璃色の地球(ほし)の青宝玉

瑠璃色の地球(ほし)の青宝玉

大野君に魅せられ、重症サトシックのおばさんです。
年甲斐もなく智愛叫んでます。
お名前をお借りして腐小説を書いています。
ご理解いただける方のみお入り下さい。

男性の方のご入室はご遠慮下さい。

最後の花火が上がり

会場は静寂に包まれた

 

 

 

「今年も綺麗な花火を見せてもらえたな」

 

「ああ、さとし殿が催す花火は

 最高だからな」

 

目を輝かせながら

ゆっくり視線を戻す二人

 

「若ちゃん、上ちゃん 翁

 この後のことは聞いてますか?」

 

大野が3人に声を掛ける

 

「そう言えば、何も聞いておらんな ・・・」

 

首を傾げる翁と

同じように首を振る二人

 

「紅玉に来たから

 紅玉から帰るんじゃないか?」

 

「それは分かってるんだけど

 すぐに帰るの?」

 

櫻井が寂しそうな顔で聞く

 

「それも聞いていないな」

 

上ちゃんがないも言われていないって顔をした

 

「ゆっくりして行けばいいんだよ

 多分、紅玉か松岡邸に

 部屋を用意してくれてるはず

 積もる話もあるだろうから

 今晩は泊っていきな」

 

豆屋がにやりと笑って5人に伝える

 

「確かにそうじゃが

 大ちゃんの許しを貰わないと

 勝手は出来んじゃろ?」

 

「そうですね

 大ちゃんにも都合があるだろうからな」

 

「それに、大野殿と櫻井殿にも

 予定があるんじゃねえのか?」

 

今宵、復活を果たした5人

打ち上げと言うものがあるだろうと

考えを巡らす若ちゃん

 

「今日の予定はないよ」

 

3人を招待して欲しいと言った櫻井は

そのことを念頭に入れ

打ち上げを別の日に設けていた

 

「それなら、5人で酒を酌み交わしたいな」

 

「そうじゃな」

 

「そうだな」

3人が顔を見合わせて頷きあう

 

「なんでそこに俺たちも入れてくれないの

 そこは7人で一献だよなぁ」

 

ムスッとした豆屋が

雑貨屋に同意を求めた

 

「ええ、俺もご一緒したいです」

 

二人は翁の面倒を見るつもりでいる

 

「じゃあ、雑貨屋聞いてきて

 チビちゃんなら知ってるから」

 

言われた雑貨屋

喜んだ顔で二つ返事

 

「松岡邸でもう一泊したいんですよねぇ」と

かなり嬉しそう

 

「二人は着替えを持ってきてるのかい?」

 

「持ってきてるよ」

 

「じゃあ、決まりだな」

 

3人の着替えは骨董屋が用意しているだろ

そこは心配いらない

 

豆屋としても旧友と

ゆっくり思い出話がしたい

雑貨屋も所々憶えているから

話に加わることもできる

(蒼灯と豆屋が同一人物と言う考えには至っていないが)

 

「安心しな、4人の邪魔はしないよ」

 

若ちゃんの耳元でぼそっと呟く

一応、弁えている

 

「一緒でいいんだよ

 あの二人もそれを望んでる

 4人になると彼奴が泣くから」

 

苦笑いを浮かべて上ちゃんの方を向く

 

フェス後に有ったら

誰よりも泣いたのは上ちゃん

自分ごとのように喜んで感動して

オイオイ泣いてた

 

「そうだな(笑)

 情に厚いからな

 それは3人ともだが

 誰よりも泣き虫だからな」

 

「ああ、帰るときは笑顔で

 そう思うから

 賑やかな方がいいんだよ」

 

それも一理ある

次に会える保証はない

それが分かっているからこそ

笑顔で別れたいのだ

「またな」と言って

 

 

雑貨屋がこっちに向かって戻ってくる

6人の視線を感じたのか

手で大きな丸を作った

 

「泊まるのが決定だな」

 

「ああ、楽しい夜にしよう」

 

若ちゃんの言葉に

全員が頷いた

 

 

(今宵の7人のお部屋は和館となります)

 

 

 

 

 

 

 

 

<続きます>

 

 

前日お泊り頂いた皆様には

お部屋はそのまま用意してあります

「もう一泊します」と伝えていただき

お部屋にお戻りくださり

ゆっくりお寛ぎくださいませ