取り敢えず打ち破ろうか 1 | 瑠璃色の地球(ほし)の青宝玉

瑠璃色の地球(ほし)の青宝玉

大野君に魅せられ、重症サトシックのおばさんです。
年甲斐もなく智愛叫んでます。
お名前をお借りして腐小説を書いています。
ご理解いただける方のみお入り下さい。

男性の方のご入室はご遠慮下さい。

あの後の画伯の行動は早かった

春に個展を控えている為

画材道具を持参して

二日後には本家入り

見極める者は御前と並ぶ力があるため

本家次期当主は

苦々しい思いをしていたらしいが

そこは画伯も気を遣ったのか

「儀式のための滞在

 その後は戻るつもりはない」と宣言し

丸く収まったと聞いた ・・・

 

画伯が動いた以上

俺も動き出さないと意味がない

早々に潤を里に呼び寄せてもらった

 

「剛君、潤は何時に着く?」

 

朝の支度を終え

屋敷面に向かう前に聞く

 

「潤様は昨日遅くに里にお着きになっております

 10時にはお見えになるはずでございます」

 

「そのまま屋敷に来れば良いものを ・・・

 余程、敷居が高いらしい ・・・」

 

「長 ・・・ 要件を伝えずに呼び寄せておりますので

 警戒しているのだと思います」

 

内密に来るようにと指示したためか ・・・

 

「紀之様にはお伝えしておりませんが

 本当によろしいのでしょうか?」

 

「ああ、言わない方がいい

 伝えてしまうと大事になる

 東の家の悲願だからな」

 

暁を捨て蒼穹に戻すと言えば

小躍りして喜び

暴走しかねない

何事も慎重に

 

「それはそうですが ・・・」

 

懸念した表情を浮かべる

 

「松本家は筆頭長老家

 一番に呼ぶのは別に可笑しくない

 東の家もそこは突っ込めないよ

 剛君がネチネチやられるかもだけど」

 

「それは問題ありません

 私は長のお世話係です」

 

「剛くんが居るから俺が動ける

 頼りにしているよ」

 

「我が身は長のためにありますので」

 

真面目な顔で言うから

吹き出しそうになってしまった 

 

「ふふ ・・・ その気持だけで十分だ  

 さて、そろそろ榎本径になって

 仕事を始めよう ・・・」

 

「はい ・・・ 屋敷表でお待ちしております」

 

柔らかい笑みを浮かべながら

剛君はそのまま部屋を出ていった

 

『本家に行く日を決めるのだろ?』

 

長(皇子)がすっと姿を現す

 

「本家への来訪は年内中に行いたい

 画伯からではなく

 長自ら儀式後の一族について話をする」

 

『大野本家はそのままにするのか?』

 

「ああ、大野本家は里の外にあるべき

 反対?」

 

『いや、私もそう思う』

 

里と関係を希薄にしてきたからこそ

蒼穹国の血統は受け継がれた 

これからもそう有るべきだと思う

 

「長、本来の姿に戻すよ ・・・」

 

蒼穹の一族として ・・・

 

『私も一緒だよ』

 

「当然!」

 

 

気を引き締めて前を向く

胸を張って翔に会うために

 

 

 

 

<続きます>

 

取り敢えずシリーズ13章が始まりました

この章でシリアス路線から

元のエンドレスに戻れたらと思っています

(無理かも?)

題名はメッセージで頂いた案を

採用させて頂きました

新しい風を入れるために

今の状況を打破する

ピッタリの題名だと思いました

メッセージで提案してくださり

ありがとうございました

 

 

ハロウイーンの仮装

思い思いのコスプレでお越しください

 

モンスターちびちゃんたちが

皆様と一緒に歩きますので

よろしくお願いします

 

どんなモンスターが良いかな?

ありましたらコメントで教えてください

 

ルタバガ・カボチャの

ジャック・オー・ランタンを作りますので

ランタン作りのお手伝いをしてくださる方

コメントにて教えて下さいね

 

 

 

yayosato