探偵さとち『智翔旅行社』を探せ! 4 | 瑠璃色の地球(ほし)の青宝玉

瑠璃色の地球(ほし)の青宝玉

大野君に魅せられ、重症サトシックのおばさんです。
年甲斐もなく智愛叫んでます。
お名前をお借りして腐小説を書いています。
ご理解いただける方のみお入り下さい。

男性の方のご入室はご遠慮下さい。

夜が明けるのがどんどん遅くなり

蒼ちゃんと一緒に出掛ける頃の空は瑠璃色

西の空に真ん丸のお月さまが浮かんでた

蒼ちゃんが謳う夜明けの歌は

全てを浄化して新しく生まれ変わる力を持ってると思う

歌が終わると必ず抱っこして家に戻る

蒼ちゃんの温もりが心地良くて大概は寝てしまうさとち

今朝も気が付いたらソファーの上

キョロキョロと辺りを見回すと

笑顔の緋~ちゃんがソファーの側まで来てくれた

 

「朝のお歌、ご苦労様

 朝御飯が出来てるよ」

 

「おはようごじゃいます」

 

「おはようが先だったね

 おいで、大好きなお花の紅茶があるよ」

 

差し出された手を握って

ソファーから飛び降りた

 

「野菜のスープとスクランブルエッグ

 それからお花のパンだよ」

 

蒼ちゃんが隣の椅子を引いて手招きする

 

ほえ? ・・・ 大ちゃんがいる

 

「おおちゃん、おはようごじゃいましゅ」

 

「おはよう、眠れた?」

 

今日はいつもと違う格好してる

 

「どこかにおでかけしゅるの?」

 

「学校に行く前に寄ったんだ

 珈琲を飲んだら出かけるよ」

 

「しょうしぇんしぇいは?」

 

「翔先生なら、もう学校についてる頃だよ」

 

おいら沢山寝ちゃったのかも

だって、カズしゃんとマサキしゃんが居ない

それにテーブルには珈琲カップだけ

 

「スープ温めてやるから待ってて」

 

蒼ちゃんが席を立ってキッチンに向かう

 

「蒼ちゃん、パンもだよ」

 

緋~ちゃんがテーブルのパンを手に持って

蒼ちゃんの所に持って行く

 

「トースターぐらい使えるだろう?」

大ちゃんが少し呆れた表情を浮かべた

 

「ううん、あついからだめなんだっちぇ

 やけどちたらた~いへん!

 っちぇ、あおちゃんがいうの」

 

「蒼は過保護だから(笑)」

 

「かほご?」

 

「ああ、心配って事だよ」

 

「おいらにもかほごしゃんだ

 だっちぇつかわせてくれないもん」

 

「家では使ってるだろ?」

 

翔先生が側にいてくれるから安全なの

 

「うん、できるっちぇいっても

 あぶないからっちぇ」

 

「蒼が一番過保護かも(笑)」

 

「何か言いました?」

 

蒼ちゃんがこっちの方を向いて

なに?って顔をする

 

「な~んにも ・・・

 さて、ちびちゃんの顔も見れたし

 学校に行こうかな」

 

大ちゃんは週に何日か学校に行く

(先生になる日なんだって)

 

「もう行くの?

一緒に作るのかって思ってた」

 

「材料を届けに来ただけだ

 ちびちゃんの大好きな蒼の花の蜜だよ」

 

「あおのはなのみちゅ?

 なにかつくるの?」

 

「花のクッキーと花の飴だよ

 飴は熱いから蒼に作って貰って

 クッキーはお手伝いできるね」

 

「おてつだいできる!」

 

「特別なクッキーと飴

 ミラクルを起こす効果がある」

 

「みらくるっちぇなに?」

 

「例えば、ほんの少しの勇気が必要な人に

 そっと後押ししてくれたり

 少しの間だけ妖精が見えたり

 願い事や夢を叶える手助けになったりかな」

 

「おはなのようしぇいしゃんがみえるの?」

 

「その人が見たいって思ったらだな」

 

「ねがいごともかなうの?」

 

「それは違うよ

 あくまでお手伝いするだけ

 夢はその人が叶える事だからね」

 

「でも、おてつだいできるんでしょ?」

 

「そうだな、だからこれは

 ミラクルでマジカルだな(笑)」

 

「みらくるでまじかる?」

 

「不思議な事や奇跡みたいな事や

 何が起こるかは食べた人次第」

 

「ふ~ん ・・・ ミラクルマジカルクッキーとキャンデイー」

 

大ちゃんの説明は分かりやすり

おいらはそれを作る手伝いをすれば良いんだ

 

「おいらにもおこる?」

 

「どうだろう?

 食べてみないと分からないよ」

 

「わかっちゃ、まずはつくるおてつだい!」

 

素敵なクッキーとキャンデイーが出来る気がする

 

「てんとうむちのおにいちゃんにも、とどけちゃい!」

 

「それはいい考えだな

 そっと届けておくよ」

 

「チビ、出来たよ

 大ちゃん、時間!」

 

蒼ちゃんが時計指さす

 

「おっと、遅刻してしまう

 じゃあ、行ってくるね

 ちびちゃん、よく噛んで食べるんだよ」

 

「は~い

 いっちぇらっしゃい!」

 

大ちゃんは大慌てで部屋を出て行った

 

おいらは今から朝ご飯

それが済んだらミラクルマジカルを作る!

 

 

 

作ったのは誰に渡すのかなあ?

 

 

 

 

 

 

 

 

<続きます>