(有)智翔旅行社 分室 1 | 瑠璃色の地球(ほし)の青宝玉

瑠璃色の地球(ほし)の青宝玉

大野君に魅せられ、重症サトシックのおばさんです。
年甲斐もなく智愛叫んでます。
お名前をお借りして腐小説を書いています。
ご理解いただける方のみお入り下さい。

男性の方のご入室はご遠慮下さい。

ビルが立ち並ぶ街の中に

そこだけゆっくりとした時を刻む店がある

古き時代を思わせる佇まいの建物は

時代に取り残された感は否めないが

それはそれはお洒落な洋館

扱う商品も曰く付きの物が多い

アンティークショップ紅玉でである

 

骨董屋さんだけあった

日に訪れる客も数えるほど

それでも最近は売り上げが伸びているらしい

 

店の扉の横の窓に

小さなプレートが掲げられている

 

花火花火花火花火花火花火花火

 

(有)智翔旅行社 分室

 

花火花火花火花火花火花火花火

 

どうやら旅行も取り扱うようになったようだ

そのまま中に入ると

この店のシンボル的な存在の

大きな机がある 

その横に少し小さめの机

(アンティーク家具には違いないようだ)

机の上には置き型のプレート

 

(有)智翔旅行社 分室

     室長  さとし

 

座っているのはフワフワの愛らしい男の子

 

 

「室長、これでよろしいですか?」

 

仰々しく訊ねているのが

この店のオーナーの蒼ちゃんである

 

「うん、これでいいの

 おにいちゃんのはないの?」

 

「副室長 お兄ちゃん のプレートもいる?」

 

「いらない?」

 

「いらないだろう(笑)

 名刺は作ってあるぞ4人分」

 

「俺が作ったよ

 チーフ   さとし

 副チーフ お兄ちゃん

 助手1 蒼

 助手2 緋」

 

助手2に緋が名刺を机の上に置いた

 

「しゅごい!

 おいらのめいし」

 

「扉だけどそこで良い?」

 

薄汚い扉に見えるが

これが時間を旅する旅行

本来の扉の姿が見えるのは2人

室長と助手1だけである

 

「家のアンティークの中では

 相当保存が悪い部類に入らない?

 和さんがボヤいてたよ」

 

「なんて?」

 

「家のアンティークは品質だけは

 どの骨董屋にも負けないと

 なのに ・・・ こんな保存のって ・・・」

いかにも悲しそうな顔で再現する助手2

 

「大袈裟なんだよ彼奴は

 それに別にいいんだよ

 これは売り物ではない

 特別な日が過ぎたら消える」

 

「きえちゃうの?」

 

目を丸くした室長が

淋しそうな顔で肩を落とす

 

「当然、家はアンティークショップ

 旅行社は臨時代行だから

 元の場所に戻るよ」

 

「おいら、チーフになちゃのに ・・・」

 

「チーフ、今回のが成功すれば

 分室も継続かもしれませんよ」

 

「ほんと?」

 

「ああ、あくまで成功すればだよ

 依頼人がどれくらいいるのか把握しないと」

 

「それはふくちーふのしごとなの

 おいらは チラシとあめちゃんをもっちぇくかかり」

 

「それこそ、助手の仕事だろ?」

 

「ちがうの ぜんぶがんばるもん」

 

「でた、チビの全部頑張るもん」

 

「そう言われたら助手は働かないと」

 

助手2が助手1の顔を見て

嗜めるように肩を叩いた

 

 

 

どんな依頼があって

どこに旅行に向かうのか

行先は複数あります

どの場所に行くかは

当日まで秘密です

 

 

ミステリーツアー参加者を受付いたします

分室チーフ さとちにお知らせください

 

 

 

<続きます>

 

 

プチコラボ企画のお話です

参加希望の方はコメントでお知らせください

締め切りは8月3日(土)

 

 

コラボに参加くださる書き手の皆様

メッセージを送らせて頂きましたが

まだ、届いてないという方は

メッセージでお知らせください

宜しくお願いします

 

 

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