full of love 37 | 瑠璃色の地球(ほし)の青宝玉

瑠璃色の地球(ほし)の青宝玉

大野君に魅せられ、重症サトシックのおばさんです。
年甲斐もなく智愛叫んでます。
お名前をお借りして腐小説を書いています。
ご理解いただける方のみお入り下さい。

男性の方のご入室はご遠慮下さい。

夕方、休憩中に電話が鳴った

携帯画面には竜さんの文字

画面をタップして耳にあてる

 

「おにいちゃん、こんにちは」

元気のいい声が飛び込んできた

 

「太郎君、そっちは朝だから

 おはよう だね」

 

「うん にほんはゆうがたでしょ?

 だから ・・・ こんにちはであってる?」

 

「あってるよ、空港に居るの?」

 

「いまから、とうじょうてつづき?」

 

『ああ、そうだよ』って竜さんの声が聴こえた

 

明日の午前中に成田に着く

それから、初めての竜さんの実家に行くらしい

 

「空の旅を楽しんでね

 明日の午前中に日本に着くよ」

 

「えっ?そんなにのってるの?」

太郎くんがびっくりしてる

 

「時差があるからね、乗ってるのは12時間くらいかな

 こっちは9時間先の未来だよ」

 

「すご~い ・・・ みらいにいくんだ ・・・」

ちょっと違うけど

 

「おにいちゃん ・・・ とうちゃん ひこうきがにがてみたい」

 

太郎君が声を潜めて教えてくれた

飛行機苦手だっけ?

 

「じゃあ、太郎君が手を繋いでてあげたら」

 

「うん、そうする

 ぼくは はじめてだけど ワクワクしてるよ」

 

「太郎君、男の子だもんね

 竜さんの事、頼んだよ」

 

「ふふ まかせて!

 とうちゃんをつれていくね

 いまから、ひこうきにのります

 あした、ついたらでんわします」

 

「うん、楽しみに待ってるね」

 

「ぼくも、たのしみ! 

 あ ・・・ とうちゃんがかわれって」

 

「智、別に飛行機は怖くないぞ ・・・

 日本では世話になる、よろしくな」

 

でも、声は苦手って言ってるよ

 

「そんな畏まらないで

 竜さんはオイラにとって

 イギリスのお父さんだから

 いつまで居てくれても良いよ」

 

「お父さんじゃなくお兄さんな」

 

ちょっと不満げ(笑)

 

「じゃあお兄さんで(笑)

 竜さん、良い旅を!

 待ってるからね」

 

「ああ、じゃあ明日また連絡するよ

 太郎が興奮しすぎて、ほとんど寝てねぇ(笑)

 飛行機の中で寝かせるよ」

 

「それが良いかも」

 

「とうちゃん、はじまったよ」

どうやら搭乗手続きが始まったらしい

太郎君の急かす声が聴こえた

 

「じゃあ、智、後でな」

 

今から日本にフライト ・・・

早く逢いたいなぁ

太郎君の笑顔が目に浮かんだ

 

 

稽古を終えて外に出ると

いつもの場所に翔君の車

 

ドアを開けて助手席に乗り込む

 

「おかえり」

 

翔君の笑顔を見ると

オイラ、疲れが吹っ飛ぶ

 

「ただいま」

 

「疲れたでしょ?

 後ろで寝て行けば良いのに」

 

「疲れてるから助手席なの  

 夕方、太郎君から電話が入ったよ」

 

「飛行機に乗る前だね」

 

「うん 明日の午前中に着くって

 どっちだろう?早い時間のかな?」

 

「明日、迎えに行く予定だよ

 そのまま、ご実家に送ろうと思ってる」

 

「じゃあ、オイラも行っていい?

 稽古に間に合うはず

 顔だけ見たら

 電車で稽古に向かうから」

 

翔君が少し呆れた顔をして

それから、クスクス笑う

 

「言い出したら聞かないよね(笑)

 俺も、そのつもりでいたけど

 スケジュールを見て、大丈夫かなって思ってた

 太郎君、ビックリするよ」

 

「そうだね ・・・ サプライズだ」

 

翔君、明日は仕事ないのかな?

 

「翔君、仕事は大丈夫なの?」

 

「明日、明後日は予定を入れてない

 お世話になった方だから

 最大限のおもてなしをしようって思ってる」

 

「うん ・・・ オイラも ・・・

 太郎君と竜さんに観て貰いたい

 オイラの舞台 ・・・ それが恩返しだと思ってる」

 

オイラをこの場所に戻してくれた人たち

 

翔君がオイラの手を握って

 

「俺達を元の戻してくれた二人だからね」

そう言ってニッコリ笑った

 

 

 

明日、二人に会えると思うとワクワクしてきた

オイラ、眠れるかな

太郎君と同じだ(笑)

 

 

 

 

 

<続きます>