Treasure of life 37 | 瑠璃色の地球(ほし)の青宝玉

瑠璃色の地球(ほし)の青宝玉

大野君に魅せられ、重症サトシックのおばさんです。
年甲斐もなく智愛叫んでます。
お名前をお借りして腐小説を書いています。
ご理解いただける方のみお入り下さい。

男性の方のご入室はご遠慮下さい。

ずっと、心の中で葛藤し続けた想い

その想いを解き放った貴方

 

「もう誰も憎まなくていいんだ」

泣きそうな顔で、ホッとした笑みを浮かべた

 

膝小僧を抱えて身動きできなかった少年

その少年が笑って立ち上がったような気がした

もう、孤独な少年は居ない

心の傷はようやく瘡蓋になって剥がれ始めた

いつかその傷跡も薄れていくだろう 

 

「翔君 ・・・ 翔君」

 

笑顔の貴方が俺を呼ぶ

 

「どうしたの?」

 

「どうしたじゃないでしょ?

 出掛けるから、行ってらっしゃいのkissは」

 

珍しい(笑) ・・・ 貴方がkissを強請る

 

「傘もった方が良いよ?」

 

「どうして?」

 

「だって ・・・ kissしては俺の専売特許でしょ?」

 

貴方は口を尖らせて

 

「そんなの決まってないもん ・・・

 オイラだって言いたい時はある」

って真っ赤な顔をした

 

「そんな可愛い顔されたら、kissだけで終わらないよ」

 

腕を引き寄せて抱きしめて

甘い甘いkissをする

ちょっと朝には似つかわしくないけど

貴方の色香の前では抑えられない ・・・

お互いの 舌 を 絡めて、甘い蜜が行ったり来たり

 

耳まで赤くなった貴方が

 

「これ以上は ・・・ 帰ってからね」

そう言って、恥ずかしそうに笑う

 

「ダメ ・・・ もう一回 ・・・」

 

「フフっ ・・・ ダメ ・・・ もう行かなきゃ

 あのね、明日から朝練はお休みするから ・・・

 だから ・・・」

 

そうか ・・・ 鮫島さんに話すんだ ・・・

 

「いつも来てるお爺さんにお話するの?」

 

あくまでも知らない振りをしないと

 

「突然、来なくなったらびっくりするかなって思って

 励まして貰ったんだ ・・・

 だから ・・・ お礼も言いたい ・・・

 それに ・・・」

 

「それになに?」

 

貴方は曖昧な笑みを浮かべて

 

「何でもない ・・・ 

 爺ちゃんには元気でいて貰いたいから 」

 

貴方やっぱり気が付いてる?

今度は待つつもりなんだね

あの人たちが、本気で会いたいと言ってくれるまで

 

考えたら、鮫島祖父さんが一番動きが早かった

どうしても会いたい一心で 

朝早くから日参して見守ることに徹した

あの祖父さんの勝ちかもしれない(笑)

 

「玄関まで送ってく」

 

「いいの ・・・ お仕事忙しいでしょ

 もう少し休んでていいよ

 じゃあ行ってきます」

 

俺の腕から離れようとするから

グイって抱き寄せて起き上がる

 

「お姫様抱っこして下までいこうか?」

 

「ふふ ・・・ 腰痛めたら困るから

 じゃあ、手を繋いで ・・・」

 

ふんわり柔らかい笑みを浮かべて

俺の手をギュッと握って歩き始める

 

「明日から一緒に出られるんだよね」

 

「うん ・・・ 朝の仕込みだけ手伝って

 それから、カンパニーに顔を出すから」

 

「一人で大丈夫?」

 

「大丈夫だよ ・・・ 大変な時はニノに頼むから

 翔君は松本君を送ってあげてね

 ロケだと遠いでしょ?」

 

「ああ、彼奴も初めての事が多くて戸惑ってるから」

 

「オイラ、テレビの世界はよく分かんないから

 気を付けてあげてね」

やっぱり自分の事は後回しなんだから

 

「俺は、貴方専属のマネージャーなんだけど

 そこがちょっと不服でもある

 事務所が軌道に乗ったら誰かを雇わないと」

不満げな顔で呟くと

 

「まだまだ先の話だね」

そう言ってクスクス笑う

 

その笑顔が有れば頑張れる

 

「智ちゃん、暑いから気を付けて行くのよ

 あら、翔 ・・ 今頃起きたの?

 暑い日は一緒に出掛けないとダメでしょ」

 

お袋 ・・・ 朝からお小言?

 

「お母さん、明日から一緒に出掛けるよ

 じゃあ、行ってきます

 翔君、後でね」

 

貴方が笑顔で手を振って出掛けて行った

 

「明日からって ・・・ 朝練はお休みって事?」

 

「ああ、今日その事をお祖父に言うって ・・・

 母さん ・・・ 多分智君気が付いてる」

 

「うん ・・・ 母さんもそんな気がしてた

 でも、名乗らないのよね?」

 

「鮫島さん親子があの人の想いに気が付けるかだね

 会いたいって言って欲しいんだ ・・・」

 

「そうね ・・・ どうしても会いたいと

 素直に言ったら、会ってくれるのに ・・・

 あんな優しい子は、どこにもいない」

 

母さんが思い出したように涙ぐんだ

 

 

俺が言うべきなんだろうか?

そこが難しい所 ・・・

 

 

今は貴方が話してくれる日まで待つことにする

 

 

 

 

 

 

<続きます>

 

 

追記

こんばんは

お越しくださりありがとうございます

ナンバーがズレておりました💦

並行しているお話と話数近いため

確認して付けているはずの番号が

別のお話の番号だったようです

32→36,33→37の番号に直しましたm(__)m

ご連絡くださり、とても助かります

ありがとうございますニコニコ

ご迷惑をお掛けいたしましたあせる

皆様の優しさ支えられて

続けられているお部屋ですお願い