Affection (君の夢 僕の愛)83 | 瑠璃色の地球(ほし)の青宝玉

瑠璃色の地球(ほし)の青宝玉

大野君に魅せられ、重症サトシックのおばさんです。
年甲斐もなく智愛叫んでます。
お名前をお借りして腐小説を書いています。
ご理解いただける方のみお入り下さい。

男性の方のご入室はご遠慮下さい。

お言葉に甘えて昼食のカレーをご馳走になる
 
「唐揚げが売り切れちゃって
 サラダと簡単なスープしかないけど」
そう言いながら、料理をテーブルに運んできた
 
複数のスパイスが醸し出す匂いが食欲をそそり
体が何度も空腹の合図を送る
 
「いい匂い ・・・ やっと昼飯に有りつける ・・・
 美味しそう、いただきます」
 
「やっぱり、昼食まだだったんだ
 お腹空いてる顔してたから」
そう言って可笑しそうに笑いながら、俺の前に座った
 
先ずは食事、腹が減って倒れそうだったから
忙しなくスプーンを口に運ぶ
 
「ふふ ・・・ 大ちゃんが言ってた通りだ
 ホント美味しそうに食べますね ・・・」
 
「え? ・・・ 俺の事?」
 
「ええ、どんなに不味い物でも
 美味しく食べてくれるって
 その顔を見てるのが、幸せだって
 大ちゃんが、いつも言ってるんです」
 
口に運ぶスプーンを止めて
頭を左右に振る
 
「智君の作るものは何でも美味しいよ
 それに、このカレーも凄く美味い
 俺は嘘はつかないからね」
 
貴方が作る物は何でも美味しい
愛情という調味料が沢山入ってるから
それは誰にも真似できないんだ
 
「ありがとうございます
 因みに、大ちゃんのカレーと、家のカレー
 どっちが美味しいですか?」
って、ニヤニヤしながら訊ねる
 
意地悪な質問だな ・・・ 当然智君だけど(笑)
 
「俺にとって、智君のカレーは特別な料理
 誰にも真似できないから
 比べられない ・・・ このカレーも最高に美味しいよ」
 
このカレー、心なし似た味がする ・・・
 
「ご馳走様 ・・・ 安心しました
 実は、このカレーの味を決めたのは大ちゃん
 だから、美味しくて当たり前なんですよ」
って可笑しそうに笑う
 
オーナーは相葉君だけど
3人で協力して始めた店なんだ
だから「Friendship」なんだ
 
「3人で作ったカレーなんだね
 だから優しい味がするんだ」
相葉君は、もの凄く嬉しそうに笑って頷いた
 
食事を終えたところに
風間君がコーヒーを運んできた
 
「ありがとう」
そう声を掛けると
ふんわりとした笑みを浮かべる
 
「風間、そろそろ上がって
 明日も早く来て貰わないといけないから」
 
「はい、そうさせて頂きます
 これだけ片付けて帰ります」
そう言って、テーブルを片付けて厨房に入って行った
 
「良い子だね」
 
「そうでしょ、良い奴なんです
 それより、昨日の彼の事なんですが」
 
って、真面目な顔をする
 
「侑李君?」
 
「ええ、少し複雑なんです
 多分、大ちゃんは知らない ・・・」
 
相葉君は表情を曇らせて、小さく呟いた
 
「知らないって、何を?」
 
「彼は弟じゃないかもしれない ・・・」
 
「え? ・・・ どういう事?」
 
「はっきりとは言わなかったんですが ・・・
 昨日、かなり動揺してて ・・・ 
 僕があの人から、母親を奪ったんだって ・・・
 泣きながら ・・・ ボソッと ・・・」
 
「ちょ ・・・ ちょっと待って ・・・ どういう事?
 でも、弟だって言ったんだよ
 だから、智君は動揺して ・・・」
 
「ええ、ニノから聞きました
 でも、それなら奪ったって言葉使うかな?」
 
「何とも言えないけど ・・・ 彼と話をしないと分からない」
 
「そうですね ・・・ あの、彼の連絡先を聞きました
 これは櫻井さんに、渡しておいた方が良いと思って」
相葉君は、メモを取り出して俺の前に置いた
 
「これは預かっておくけど ・・・
 今は、なにも動けないと思ってる
 俺の最優先は智君だから」
 
そうなると ・・・ 彼の立場は微妙だ
彼に非はない ・・・
だけど、俺達が何かをするというのは違う気もする
 
 
「それは当然です、俺達も大ちゃんが最優先だと思ってます」
そう言って、真面目な顔で頷いた
 
 
今は、智君のお母さんに委ねるしかない
今朝のあの姿を見たら ・・・ 
彼女が智君の防波堤になってくれると信じてる
 
 
 
<続きます>