5分間の恋 65 | 瑠璃色の地球(ほし)の青宝玉

瑠璃色の地球(ほし)の青宝玉

大野君に魅せられ、重症サトシックのおばさんです。
年甲斐もなく智愛叫んでます。
お名前をお借りして腐小説を書いています。
ご理解いただける方のみお入り下さい。

男性の方のご入室はご遠慮下さい。

昨日電話切ってから考えたんだ

待ってもらう以上、今のオイラを知って貰わないとダメだって思う

だから、今度の舞台も見に来てもらう


「ニノ、バイト終わってから少しだけ付き合ってくれない」

そう訊ねると


「何か相談事?」

って、真面目な顔で答える


「相談事って言うか、買い物に付き合ってくれない

 オイラよく分かんないから」



「何々、相葉さんはのけ者?」

って、少し不貞腐れた顔で振り返った


「違うよ、相葉ちゃんも一緒で良いから」

って、慌てて否定すると


「ごめんごめん ・・・ 大ちゃんそんな事しないよね

 俺も一緒でいいんだよね」


って念を押す、別に隠す事じゃないから大丈夫

ニノの方が詳しいかなって思っただけ


「じゃあ、終わったら一緒に行ってくれる」


そう言うと、二人が笑顔で良いよっていってくれた


もうすぐクリスマス ・・・ その前に渡したい物があるんだ

舞台が25日まであるから ・・・ 会えない ・・・


バイトが終わって外に出ると相葉ちゃんが


「どこ行くの?」

って訊ねる


「あのね、櫻井さんにクリスマスのプレゼントを渡したいの

 何がいいか分かんなくて、身に着ける物は好き嫌いがあるでしょ

 だからビジネス手帳とかスケジュール帳とかが良いのかなって

 この前のお礼もあるし ・・・ 一緒に探してくれる?」


「大ちゃんにリボンつけるのが一番のプレゼントじゃない?」

って、相葉ちゃんが笑う


相葉ちゃんは時々わからない冗談を言う

不思議そうに見つめると


「大野さん、この人の言う事は無視していいから

 ビジネス手帳、スケジュール帳ですね ・・・

 ハ○ズとかデパートの文具売り場に行けばあると思いますよ

 行きましょう」

って笑顔で頷いて、俺の前を歩いて行く


「大ちゃん予算は?

 意外と手帳は高いけど大丈夫?」


「うん、5千円前後なら何とかなるはず」


「モレンスキンの手帳か ・・・ 

 少し予算オーバーですがダ・ビンチの手帳 ・・・

 色々ありますから」


ニノはそういう情報は詳しい

なんせ脚本書いてるし、スケジュール管理もしっかりしてるから



文具売り場で、ニノからいろいろ説明を受けて

オイラが出せる金額の手帳にした



「2人ともありがとう、

 お昼ご馳走したいけど時間大丈夫?」

って聞くと


「お昼は一緒に食べるのは構わないけど

 割り勘でいいです」


「そうだよ、手帳結構高いの買ったんだから

 割り勘 ・・・ それにラインしなくて良いの

 朝言ってたでしょ」



「うん、お昼休みの時間に入れようと思ってるから」

って、答えると



「じゃあ、ハンバーガーでも食べよう」

って相葉ちゃんが言ってくれた



「連絡って?」



「うん、これを渡したいのと ・・・ 

 土曜からの舞台を観に来てもらおうって思って」



「今度のオーデションの役を貰えたらって、

 その舞台に招待するって言ってませんでした」


ニノには少しだけ相談した事があったから

心配そうにオイラの顔を覗き込んだ



「今のオイラを知って貰った方が良いかなって思ったんだ

 その上で待ってて欲しいって伝えたいから」



「大ちゃん意外と頑固だから ・・・ 

 思う様にすればいいよ、きっと待っててくれるよ」

って、相葉ちゃんが妙に納得してる



「そうかな ・・・ でも ・・・ 駄目なオイラも知っててもらわないと」



「全然だめじゃないでしょ、大野さんは頑張りすぎるところがあるから

 今のままでも十分胸を張ればいいと思います ・・・

 ただ、大野さん自身が納得できないだけでしょ

 なら、オーディション頑張ってください

 でもね、櫻井さんはそんなこと関係ないと思いますよ」



「俺もそう思う、櫻井さんはそんな事全然気にしてないよ ・・・

 きっと、どんな大ちゃんでも好きだと思う ・・・ 自信もって」


そう言って、二人で顔を見合わせて頷いてる



「うん ・・・ オイラ ・・・ 自分で納得したいから ・・・

 我儘だけど、待っててもらう ・・・ だから ・・・ 頑張る ・・」



何もないんだ ・・・ それなのに恋を始めてしまったら

追いかけてる夢が逃げていきそうな気がして

だから ・・・ せめて自分が納得できるまで ・・・



正直に話そうって思う ・・・ 




オイラに対して真摯に向き合ってくれてる櫻井さんだから

同じように向き合わなきゃ





オイラにとって、特別な人だって思うから

絶対離しちゃいけない人だって ・・・

上手には言えないけど ・・・ ちゃんと伝える





<続きます>