5分間の恋 20 | 瑠璃色の地球(ほし)の青宝玉

瑠璃色の地球(ほし)の青宝玉

大野君に魅せられ、重症サトシックのおばさんです。
年甲斐もなく智愛叫んでます。
お名前をお借りして腐小説を書いています。
ご理解いただける方のみお入り下さい。

男性の方のご入室はご遠慮下さい。

気が付いたら、朝バイトに行く時間になってた

昨日より体はずっと軽くて ・・・ まだちょっとフラっとするけど

バイトに行けないほどではない


結局、相葉ちゃんとニノは朝まで俺についててくれた

バイトに行こうと起き上がる俺を手で制して


相葉ちゃんが笑顔で

「大ちゃん、まだ少し熱があるから

 今日は朝バイトは休んだ方が良い」

って言ってくれた


ニノも俺に言い聞かせるように


「昨日、俺らの後からのバイト君に頼んでおきました

 今度大野さんと交代して貰いますって言ってたから

 夕方バイトまではゆっくりしてた下さい」

って言ってくれる


「そうだよ、よっぽど疲れてたんだよ

 ご飯食べたら、すぐに寝ちゃったから ・・・

 早く治さないと、舞台の練習もあるんでしょ

 バイト終わったら顔見せるね」


「食べ物は冷蔵庫の中に入ってます

 口当たりのいいものを買ってありますから

 ちゃんと食べてくださいね

 俺達、バイトに行ってきますから」


そう言って二人は笑顔で出かけて行った



申し訳ないな ・・・ 俺が一番年上なのに ・・・

ベッドから起き上がるのも億劫で ・・・

まだ頭がボ~としてる ・・・ 冴えない頭のまま ・・・

ボンヤリ天井を見上げてたら泪が零れた ・・・



情けないな ・・・ オイラ ・・・ 

ちょっとしたことで凹んで ・・・

恋人でも何でもない人なのに ・・・ どっか期待してて ・・・

微笑んでくれるって思ってたから ・・・ バカだな ・・・

あのcoolな所も好きだったんだし


そもそも友達になって下さいって言ってたんだ

勝手に勘違いしたらダメだよね ・・・



それでも零れ落ちる泪を拭えなくって ・・・

ひとしきり泣いたらすっきりした ・・・ 

俺だけの想いだから、見てるだけの恋 ・・・ それで充分 ・・・



知らないうちにうつらうつらして

気が付いたら8時になってた

いつもの時間 ・・・ 過ぎちゃった ・・・

今日も元気で会社に行ったのかな ・・・


ノロノロと起き上がって、顔を洗って歯を磨いて

冷蔵庫にあるものを口にして薬を飲んだ



置きっぱなしの携帯を手に取って吃驚した ・・・

ラインが入ってる ・・・ 櫻井さんから



『何時でもいいから返信ください

 待ってます』



って ・・・・ もう朝だし ・・・

ごめんなさいって ・・・ 櫻井さん勘違いしてる ・・・



どうすればいい ・・・ どうしよう ・・・

携帯持ったままウロウロしてる



えっと ・・・ えっと ・・・



「おはようございます

 ごめんなさい

 オイラ 風邪ひいてて 

 ライン気が付かなくて 

 返信遅れて ・・・

 何も気を悪くなんてしてないです

 えっと ・・・ なんだっけ ・・・ 

 薬飲んで寝ちゃったから、ホントにごめんなさい


 いってらっしゃい」



これで良いのか ・・・ 勢いで送信


送信した後読み返すと文章変だし ・・・ 恥ずかし過ぎる


ただの友達なのに ・・・ 気を遣ってくれるなんて 

櫻井さんって優しい人なんだ



携帯持ったまま ・・・ ベッドに腰掛けて

何度も昨日のライン読み直してた ・・・



「おはようございます

 風邪って ・・・ ホントに大丈夫なの?

 俺、会社休んでも良いから

 今から看病に行きます

 住所教えてください」


って、速攻返って来た


「とんでもない

 熱は下がったから大丈夫です

 寝てれば治るから

 櫻井さんは仕事に行って下さい」

 


大袈裟だよ ・・・ それにこんな狭い部屋に来てもらうなんて ・・・

何もないから散らかってはいないけど ・・・

ダメダメ ・・・ 絶対無理だから ・・・

心臓バクバクしてる ・・・



「すぐに行きます、住所は?」



「だめです、会社行ってください

 気持ちだけ、ありがとう」



既読はついたけど

それっきり返信は無かった



納得してくれて

会社に行ってくれたんだって思ったらホッとした



 


昨日の落ち込みから浮上してるオイラ

ゲンキンだな ・・・ 思わず笑ってた




櫻井さんって ・・・ やっぱり変わった人だなぁ















<続きます>